神道大教(読み)しんとうたいきょう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

神道大教
しんとうたいきょう

教派神道 13派の一つ。大教院が 1875年廃止になり,神道関係者は統一機関として神道事務局を創設したが信教の自由をめぐる論議のなかで,黒住教神道修成派などが独立すると,事務局も教派として形を整え,84年 10月稲葉正邦管長として純然たる教団になった。 86年神道本局と称するようになり,1940年現在の名称に改めた。教祖なし。造化三神,アマテラスオオミカミ,天神地祇を祀り,惟神 (かんながら) の道を実践,宣揚することを教旨とする。本部は東京都港区西麻布

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デジタル大辞泉の解説

しんとう‐たいきょう〔シンタウタイケウ〕【神道大教】

教派神道の一。一派として独立できない神道系諸教派の統轄的機能を果たすものとして形成された教派。初め神道(本局)と称したが、昭和15年(1940)に現名に改称。八百万神(やおよろずのかみ)の恩恵によって国民すべてがその徳化に浴することを目的とする。初代管長は稲葉正邦。本部は東京都港区。

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百科事典マイペディアの解説

神道大教【しんとうたいきょう】

教派神道の一つ。1940年に神道本局を改称。起源は1875年大教院廃止後,神道関係者がつくった神道事務局で,信教の自由をめぐる論議から,黒住教神道修成派などが独立するに及び,教派としての体裁を整えた。宮中三殿の崇敬を中心とする。本部は東京都港区西麻布4丁目。

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世界大百科事典 第2版の解説

しんとうたいきょう【神道大教】

教派神道の一派。神道本局を1940年に改称したもの。1875年大教院解散後,神道関係者は神道事務局を創設したが,黒住教,神道修成派等が独立していくなかで,一派独立をなしえない旧教導職が84年に稲葉正邦(1834‐98)を管長に神道本局を組織,各地に分局,支局を設置,86年以後〈神道〉の名称で独立教派の扱いを受けた。宮中三殿奉斎の神霊をまつり,〈三条教則〉を教憲となし,惟神(かんながら)の大道を拡張し神道を宣揚することを目的とした。

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大辞林 第三版の解説

しんとうだいきょう【神道大教】

神道十三派の一。教派化した神道事務局が、1884年(明治17)稲葉正邦を管長として純然たる教団となったもの。初め「神道」と称したが、1940年(昭和15)現在名に改称。宮中三殿に奉戴された神霊をまつり、かんながらの道を実践・宣揚することを主旨とする。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

神道大教
しんとうたいきょう

神道教団の一つ。1940年(昭和15)以前は「神道(本局)」が教派名。教派神道の一派独立が相次いだとき、独立するに至らない教会をまとめる形で、1886年(明治19)に「神道(本局)」が結成された。初代管長には、幕末に老中を務め維新後に神道事務局の管長を経験した稲葉正邦(いなばまさくに)(1834―1898)が着任。以後、稲葉正善(まさよし)(1848―1902、第5代館山(たてやま)藩主)、本多康穣(ほんだやすしげ)(1835―1912、第14代膳所(ぜぜ)藩主)、長谷信成(ながたにのぶなり)(旧公家(くげ))といった、もと武士・公家階級の出身者が管長を継いだ。神職の出である神崎一作(1867―1938)が5代管長となってから、教義面での整備も多少なされた。1940年に現在の神道大教と名称を変える。第二次世界大戦後も、全国の神道系教会の事務局的性格が強い。本部は東京都港区西麻布。神社数52、教会数94、布教所数42、教師数517、信者数2万3782(『宗教年鑑』平成26年版)。[井上順孝]

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世界大百科事典内の神道大教の言及

【教派神道】より

…(2)江戸時代後期に発達した富士信仰と木曾御嶽信仰の講を再編成した実行教,扶桑教,御嶽(おんたけ)教。(3)おもに明治初年に組織された惟神(かんながら)の道に立つ禊(みそぎ)教,神理教,神習教,大成教,神道修成派,大社教,神道本局(のち神道大教),神宮教。 第1の習合神道系創唱宗教では,黒住教は天照大神,太陽神を主神とする独自の民衆的神道説をかかげているが,天理教の天理王命,金光教の天地金乃神の信仰は,神社信仰を中心とする狭義の神道とは大きく隔たっている。…

※「神道大教」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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