日本歴史地名大系 「神集島」の解説
神集島
かしわじま
- 佐賀県:唐津市
- 神集島
「延喜式」に「肥前国 柏嶋牛牧」があり、神集島に比定する人が多い。また「万葉集」巻一五には「肥前国松浦郡狛嶋亭舶泊之夜、遥望海浪、各慟旅心作歌七首」のうちとして、
と秦田麻呂の歌を載せる。この
「松浦拾風土記」には、神功皇后が朝鮮出兵の時、軍船をこの島に集めて評議し、「皇后評議石」という岩が山頂にあると伝承を記す。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
「延喜式」に「肥前国 柏嶋牛牧」があり、神集島に比定する人が多い。また「万葉集」巻一五には「肥前国松浦郡狛嶋亭舶泊之夜、遥望海浪、各慟旅心作歌七首」のうちとして、
と秦田麻呂の歌を載せる。この
「松浦拾風土記」には、神功皇后が朝鮮出兵の時、軍船をこの島に集めて評議し、「皇后評議石」という岩が山頂にあると伝承を記す。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
佐賀県北西部、玄界灘(げんかいなだ)にある島。唐津市(からつし)に属する。唐津湾口西側の相賀(おうか)崎北方海上に浮かぶ。対岸の唐津市湊(みなと)町まで(約2キロメートル)を船が約7分で結ぶ。面積1.41平方キロメートル。玄武岩の台地状の島で、南にやや高く最高点標高90メートル余。水田がわずかにある。北端では砂嘴(さし)が南西方向に発達し、湾奥の集落と漁港を抱く。砂嘴先端に海上安全祈願の住吉(すみよし)神社がある。古来大陸交通要衝の地で、神功皇后(じんぐうこうごう)が戦勝祈願のおり、諸神を集めたという島名由来伝説がある。『延喜式(えんぎしき)』の「肥前国柏嶋牛牧(ひぜんのくにかしわじまのうしまき)」は本島という。島内には7か所の万葉歌碑が立つ。かつてはブリ、マグロの大敷網(おおしきあみ)基地。今日はサバ、アジの巻網(まきあみ)が主で、ほかにカレイ、エビ、タイ、イカなどの水揚げをもつ。鬼塚古墳群(おにづかこふんぐん)、ハマユウの群落などがあり、また玄海国定公園(げんかいこくていこうえん)の一部。海水浴場やキャンプ場がある。人口490(2009)。
[川崎 茂]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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