種子島宇宙センター(読み)たねがしまうちゅうセンター

  • Tanegashima Space Center
  • たねがしまうちゅうセンター〔ウチウ〕

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

鹿児島県南種子町にある宇宙航空研究開発機構ロケット発射施設。 1966年5月科学技術庁宇宙開発推進本部が建設を決定,1969年宇宙開発事業団発足に伴いその事業所となり,1971年から実用衛星打ち上げのためのテレメータ観測所やレーダステーションなどを建設。約 840万m2敷地に,小型ロケットの打ち上げを行なってきた竹崎射場と実用衛星打ち上げを行なうH-I,H-IIロケットなどのための大崎射場がある。射場から5~20kmのところに,追跡管制所,レーダステーション (2ヵ所) の各施設がある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

実用分野の人工衛星やロケットの打上げ、観測を行う施設。鹿児島県種子島の南種子(みなみたね)町にある。1966年(昭和41)に当時の科学技術庁宇宙開発推進本部によって設置され、小型ロケットの打上げ実験を行ってきたが、1969年宇宙開発事業団発足とともにその事業所となった。小型ロケットの打上げを行う竹崎射場、人工衛星の打上げを行う大崎射場、H-Ⅱロケット開発に伴い1993年(平成5)に完成した大型ロケット射場のほか、指令管制施設、電波および光学観測設備、ロケットエンジン地上燃焼試験設備などがあり、敷地面積は、増田宇宙通信所を含み約860万平方メートルである。日本初の静止衛星「きく2号」、先にアメリカで打ち上げられた気象衛星「ひまわり」に続く「ひまわり2号」、日本初の商用通信衛星「さくら2号a」および「同号b」、地球観測用衛星の「みどり」などがここから打ち上げられた。なお、宇宙開発事業団は2003年10月、宇宙科学研究所、航空宇宙技術研究所と統合して、新たな独立行政法人、宇宙航空研究開発機構となった。種子島宇宙センターは、H-ⅡAロケットおよびH-ⅡBロケットの打上げ基地として運営されている。

[平木 一・久保園晃]

『十亀英司著『日本最大の宇宙基地 種子島宇宙センター』(春苑堂出版・かごしま文庫)』


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世界大百科事典内の種子島宇宙センターの言及

【種子島】より

…また江戸時代には能野(よきの)焼が作られた。南端の門倉崎は西に種子島海峡をへだてて屋久島を,東に前の浜をのぞむ景勝の地で,竹崎にはロケット基地の種子島宇宙センターがある。島の中心は北西部の西之表市街で,鹿児島港から3.5~4時間で定期船が通じる。…

【南種子[町]】より

…漁業はトビウオ,タイ類の漁獲が多い。南東部には宇宙開発事業団のロケット基地種子島宇宙センターがある。南西端の門倉崎は1543年(天文12)ポルトガル船が漂着して鉄砲を伝えた地で,〈鉄砲伝来紀功碑〉がたつ。…

【ロケット発射場】より

…日本初の人工衛星おおすみはここから発射された。 種子島宇宙センター(日本)鹿児島県の種子島にある宇宙開発事業団の発射場。北緯30.4゜,東経131゜。…

※「種子島宇宙センター」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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