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積(み)物 ツミモノ

世界大百科事典 第2版の解説

つみもの【積物】

贈物としての酒樽,菓子のせいろう,魚の盤台(はんだい)などを,家の前や道端に高く積み上げて飾ること。また,その品物のこと。祭礼や開業の際,および芸能界で贈主の宣伝と贈られた者のみえを兼ねて始まった風習である。後には,積み上げた頂上部に舟や切り松をのせたり,造花をあしらい,ちょうちんを仕掛けるなど,人目を引くための装飾が加わった。最近は広告の多様化に伴ってほとんどすたれたが,歌舞伎,相撲になごりをとどめている。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

積物
つみもの

贈り物を受けた側で、その品物をうず高く積み上げ飾って披露するもの。神社では拝殿の外に、酒造業者などの贈った菰(こも)かむりの四斗樽(しとだる)が山のように積んであるのをみかける。祭礼時の寄付を貼(は)り出すのと同様の心理である。商店の開店祝い、歌舞伎(かぶき)、相撲(すもう)界でも同様のことがあり、興行時などに酒樽のほかにも俵物(たわらもの)、菓子の蒸籠(せいろう)、魚の盤台(ばんだい)などを、家の表や木戸の前などに積み上げた。類似習俗としては、婚礼の衣装見せ、葬儀の際の一俵(いっぴょう)香典を積み上げることなどがある。吉原などの遊廓(ゆうかく)では、積み夜具とも飾り夜具ともいって、遊女となじみになったしるしに客が新調の夜具を贈り、それを店の前に積み上げ飾ることがあった。[井之口章次]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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