横浜市を起点として、神奈川県海老名(えびな)市、静岡市等、東海地方の主要都市を経由して、名古屋市に至る総延長約300キロメートルの高規格幹線道路。通称、新東名高速道路。東名高速道路(第一東海自動車道)の北側を並走し(一部南側の区間あり)、第二東名、新東名などと略される。管理は中日本高速道路株式会社(NEXCO中日本)。
第一東海自動車道は1969年(昭和44)に全線が開通し、関東圏と中部圏を結ぶ大動脈として日本経済の発展に大きく貢献してきた。しかしながら、日本経済の急激な発展に伴い自動車交通量も増大し、交通容量を大幅に上回った結果、随所で慢性的な渋滞が発生するなど、社会経済活動の発展向上に支障を及ぼす事態となった。この解決策として、大都市圏間の長距離自動車交通などを中心に、第一東海自動車道から第二東海自動車道へ転換を図ることが計画された。また、第一東海自動車道開通からおよそ半世紀がたち、橋梁等の老朽化が進んでいるため、安全を確保するための大規模な補修や改良工事が必要となってきており、工事期間中の通行止めなどに対して、第二東海自動車道は重要な代替路の役割を果たす。さらに、発生確率の高まっている東海地震などの広域災害時においても、大都市圏間の物流インフラの安定性や信頼性確保に関し、多大な貢献を果たすことが期待される。2020年(令和2)時点で約237キロメートルが開通している。伊勢原大山インターチェンジから新秦野(しんはだの)インターチェンジを経由して新御殿場インターチェンジまでの約39キロメートルが建設中である。
[下保 修 2021年12月14日]
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