標高(海抜高度)の等しい地点を連ねた線を地図上に表したもの。土地の起伏の状態を地図に表現するためのもっとも優れた方法とされている。等高線は、縮尺の小さい地図を除いて、一定の標高差ごとに表されるのが普通である。この標高差を等高線間隔といい、地図の縮尺と、対象となる土地の起伏や傾斜の状況から定められる。また、等高線のところどころにその標高の値が表示される。地図上で等高線が接近しているほど傾斜が急であることを示し、谷筋では等高線が上流側に食い込み、尾根の部分では逆に外側に突き出した形になる。等高線のうち、一定の間隔ごとに実線で描かれるものを主曲線、このうち太い実線で表されるものを計曲線という。また、細かい起伏を表現する必要のあるところでは、等高線間隔の2分の1や4分の1の標高の補助曲線が用いられるが(たとえば国土地理院発行の2万5000分の1や5万分の1の地形図)、これらは破線によって表される。
[五條英司]
『清水靖夫監修、渡辺一夫著『地図の読みかた遊びかた絵事典』(2003・PHP研究所)』▽『日本地図センター編・刊『地形図の手引き』4訂版(2003)』
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