コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

筑羅が沖 チクラガオキ

3件 の用語解説(筑羅が沖の意味・用語解説を検索)

デジタル大辞泉の解説

ちくら‐が‐おき【×筑羅が沖】

筑羅」に同じ。
「和漢まぜこぜ、―だ」〈洒・辰巳婦言

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版の解説

ちくらがおき【筑羅が沖】

中世の物語草子や幸若舞・説経節などの語り物にあらわれる架空の地名。日本と中国(唐土)との潮境にあったとされる海。そこでは異界の者との闘争などが起こるのが普通で,たとえば幸若舞の《大織冠(たいしよかん)》では人と修羅とが戦い,《百合若大臣(ゆりわかだいじん)》では魔界の者のような蒙古(むくり)軍と戦うことになっており,《浄瑠璃物語》ではやや文芸化され,唐土の猿と日本の猿とが争ったとされる。この地は,江戸時代から,朝鮮と対馬との間にある巨済島の古称であろうとか,薩南の列島吐噶喇(とから)の転訛したものであろうなどとの説もあるが,唐土が民衆の間で〈とこよ(常世)〉と習合して考えられていた(折口信夫説)らしいふしがあり,民間の神楽や祭文(さいもん)の台本にも,神の世界と人の世界との境界をあらわす地名があらわれることからすると,〈ちくらが沖〉も,こういった境界を象徴的に示し,そこでは神的なものとの交流・闘争など両義的な意味を持つ事件が起こるものと考えられる。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

大辞林 第三版の解説

ちくらがおき【筑羅が沖】

対馬の沖合。朝鮮海峡のあたり。 「唐と日本の潮ざかひ、-に陣をとる/幸若・大臣」
筑羅 」に同じ。 「和漢まぜこぜ-だ/洒落本・辰巳婦言」
中途半端なこと。あいまいなこと。また、その人。 「どちら着ずの-/浮雲 四迷

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内の筑羅が沖の言及

【境】より

…堺とも書く。あらゆる事物や空間を区切るさまざまな仕切り(境界)。歴史上,境は原始社会から現代に至るまで,小は家と家の境,耕地と耕地の境などから,大は国郡などの行政区分上の境や国境まで普遍的に存在する。 日本の古代では,山や川などの天然・自然の境界物が基本的な境とされていた。《出雲国風土記》に登場する国堺・郡堺の記載50例(重複を含む)をみると,山が15例,水源1例,川が10例であり,さらに埼3例,浜1例,江1例を加えれば,国郡の堺の7割が自然の境界だった。…

※「筑羅が沖」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

筑羅が沖の関連キーワード幸若舞五説経十二段草子説経節桃井幸若丸幸若説経語り説経師照手姫常盤の国

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone