飼料作物病害図鑑
「紋枯病(トウモロコシ)」の解説
紋枯病(トウモロコシ)
激発すれば植物体全体の枯死にもつながる重要な糸状菌病。梅雨入り前から地際部で発病し、病斑が葉鞘を伝って上部へ進展する。病斑は周縁部褐色、中心部灰白色の雲形斑となる。発生後期には病斑上に褐色で表面が滑らかな菌核をつくり、これが地面に落ちて翌年の感染源となる。高温(特に30℃以上)高湿条件で多発し、1日1cm以上病斑が進展する。トウモロコシでは病原菌の多くがR.solani 菌糸融合群AG-1 培養型ⅠAであり、これは牧草葉腐病、イネ・ソルガム紋枯病などと共通している。
出典 畜産草地研究所飼料作物病害図鑑について 情報