大正・昭和期の小説家
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報
小説家。明治33年1月16日東京に生まれる。千代田高等女学校在学中から文才を認められ、1920年(大正9)日本女子大学校専門学校(現、日本女子大学)英文科卒業の年、短編集『秋』をまとめた。また、早稲田(わせだ)大学露文科に聴講生として在籍。1923年志賀直哉(なおや)を訪ね、以後、一貫して志賀に師事。1926年志賀の世話で『光子(みつこ)』を刊行。その作風は、生き別れた実母、3人の義母、破婚の経験などを描いた私小説に徹し、ことに第二次世界大戦後、『憑(つ)きもの』(1946)、『金の棺(ひつぎ)』(1947)などにより、その重厚さが評価された。代表的な作品集に『汽車の中で』(1940)、『さくらの花』(1961)、『ゆれる葦(あし)』(1964)、『一期一会』(1967)など。1970年芸術院会員。昭和53年5月15日没。
[保昌正夫]
『『網野菊全集』全三巻(1969・講談社)』
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報
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