デジタル大辞泉
「絆」の意味・読み・例文・類語
ほだ【×絆】
「ほだし3」に同じ。
「縄に掛かり、足へ―をはめて居る」〈伎・四千両〉
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
ほだし【絆】
① 馬の足などをつなぐこと。馬の足に
なわをからませて歩けないようにすること。また、それに用いるなわ。〔
新撰字鏡(898‐901頃)〕
②
自由に動けないように人の
手足にかける鎖や枠
(わく)など。手かせ。足かせ。ほだせ。ほだ。
※冥報記長治二年点(1105)中「夜中独り坐して経を誦す。鏁
(ホタシ)忽ちに
自ら解けて地に落ちぬ」
③ 人の心や
行動の自由を束縛すること。
人情にひかれて、自由に行動することの
障害となること。また、そのようなもの。
※
古今(905‐914)雑下・九三九「あはれてふことこそうたて世の中を思ひはなれぬほだしなりけれ〈
小野小町〉」
ほだ・す【絆】
〘他サ五(四)〙
① 馬などをつないで放れないようにする。つなぎとめる。〔新撰字鏡(898‐901頃)〕
※中華若木詩抄(1520頃)中「羇客とかけば、羇はほだす也、ほだされた客ぞ」
ふもだし【絆】
〘名〙
① 馬の足をつなぎとめておく綱の類。ほだし。
※
万葉(8C後)一六・三八八六「馬にこそ 布毛太志
(フモダシ)掛くもの 牛にこそ
鼻縄はくれ」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報