掛り合い(読み)カカリアイ

デジタル大辞泉 「掛り合い」の意味・読み・例文・類語

かかり‐あい〔‐あひ〕【掛(か)り合い】

つながりをもつこと。関係。かかわり。「私には掛かり合いのないことだ」
巻き添えをくうこと。「掛かり合いになりたくない」
[類語]かかわりゆかりえんえにしよしみ関係つながり縁故縁由つて関連連関連係相関関与交渉結び付き引っ掛かり絡み当該当事掛かりっきり(―する)関するかかわるかかまつわるかかずらあずか絡む掛かり合う関わり合う巡るかまける

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「掛り合い」の意味・読み・例文・類語

かかり‐あい‥あひ【掛合・係合】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 多く「かかりあいをつける」の形で用いる ) 相手のやり方などに対して、苦情を言うこと。
    1. [初出の実例]「盗みをひろいだこの野郎が、ここの家へ逃げ込んだから、かかり合(ア)ひをつけに来たのだ」(出典:歌舞伎・敵討噂古市(正直清兵衛)(1857)三幕)
  3. 人や物事とあるつながりを持っていること。また、その人。関係。関係者。〔詞葉新雅(1792)〕
    1. [初出の実例]「誰も宜(よ)うは汝(そなた)所業と知って居ず、関係(カカリアヒ)ある我等口を噤(つぐ)めば知れぬといふもの」(出典:いさなとり(1891)〈幸田露伴〉四一)
  4. 他人の事件に関係して、罪や損害、迷惑などを受けること。まきぞえ。
    1. [初出の実例]「掛(カカ)り合(アヒ)にならねへやうに、仕様がいくらもありますは」(出典:人情本・春色辰巳園(1833‐35)初)
  5. 未払いの金。掛け売りの未回収分。
    1. [初出の実例]「其外にかかり合はハアそれよそれよ。磯都(いそいち)が花銀五」(出典:浄瑠璃・心中天の網島(1720)下)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android