縦走(読み)じゅうそう

精選版 日本国語大辞典 「縦走」の意味・読み・例文・類語

じゅう‐そう【縦走】

〘名〙
① 縦に貫くこと。特に、山脈などが、縦に長く連なっていること。
※日本昆虫学(1898)〈松村松年〉昆虫内部の構造「血管組織〈略〉躰背部の中央に縦走せる長管あり」
野火(1951)〈大岡昇平二三「道はレイテ島を縦走する脊梁山脈の西の山際に沿ってゐた」
登山で、尾根づたいに歩き、多くの山頂を踏んでいくこと。縦断。〔現代術語辞典(1931)〕

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デジタル大辞泉 「縦走」の意味・読み・例文・類語

じゅう‐そう【縦走】

[名](スル)
縦または南北に貫き通って連なること。「半島縦走する道路
登山で、尾根伝いにいくつかの山頂を通って歩くこと。「北アルプス縦走する」
[類語]縦貫貫く突き刺す突き通す突き抜く刺し通す刺し貫くぶち抜く通す貫通

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「縦走」の意味・わかりやすい解説

縦走
じゅうそう

尾根歩き山系尾根筋にある山道をたどりながらいくつかの頂上を連続してきわめる登山形式で,最も一般的かつ基礎的な方法。しかし,道のないところでは不規則な上下や藪や岩場,がれなど変化のある地形を克服しなければならず,体力的にも決して容易ではない。

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