罪科(読み)つみとが

精選版 日本国語大辞典 「罪科」の意味・読み・例文・類語

つみ‐とが【罪科】

〘名〙
つみととが。悪事過失。その責任。罪過(ざいか)
※忠見集(960頃)「つみとがは目にし見えねば降る雪の消えむ朝(あした)を見るばかりなり」
キリスト教で、神の意志にそむくことをいう。
※コンテムツスムンヂ(捨世録)(1596)四「ワガ tçumi(ツミ) togani(トガニ) シタガッテワ ハカライ タマワザレ」

ざい‐か ‥クヮ【罪科】

〘名〙
法律道徳宗教などのおきてや規定を破ってなした罪。また、その罪の程度
将門記(940頃か)「一国を討滅せり。罪科軽からず、百県に及ぶべし」 〔後漢書‐郭躬伝〕
② (━する) 処罰すること。犯した罪に対して科せられる処罰。また、その条項。とがめ。〔続日本紀‐宝亀一一年(780)〕
平治(1220頃か)下「今かれを罪科せば、自余凶徒を誰か誅戮せん」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「罪科」の意味・読み・例文・類語

ざい‐か〔‐クワ〕【罪科】

法律や道徳、また、宗教などのおきてに背いた罪。「罪科を数え立てる」
法律により処罰すること。しおき。「罪科に処す」
[類語]罪悪過ち罪過犯罪罪障罪業悪徳背徳不徳不仁不義不倫破倫あく悪行あくぎょう悪事違犯

つみ‐とが【罪科】

つみと、とが。罪過。
キリスト教で、神の意志にそむくこと。罪。

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