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美豆良 みずら

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

美豆良
みずら

大和時代に始る男子髪型の一つ。髪を頭の中央で左右に分け,両耳のあたりで束ねて輪状に結ぶ。結び目を挿す場合もある。束ねてそのまま肩まで垂らしたものは下げ美豆良という。当初は 12歳以上の男子の髪型であったが,奈良時代には元服以前の少年用となり,さらに平安時代以降は皇族の少年用に限られるようになって名称も総角 (あげまき) と変った。

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百科事典マイペディアの解説

美豆良【みずら】

角髪とも書く。上代男子の髪形。髪を左右に分け,毛先をそれぞれ耳の辺で結び綰(わが)ねる。毛先を髻(もとどり)の中にまるめ込むものと,端を出してたらすものとがあり,また折り曲げた毛の中央を結び,上下に輪のできるものと,上部を結び,下に大きく輪のできるものとがある。上代以降は主として貴族の元服前の少年がこの髪形を結い,近世から幕末まで続いた。
→関連項目総角

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世界大百科事典 第2版の解説

みずら【美豆良】

古墳時代の男子の結髪の名称。人物埴輪の表現によって復原すると,長くのばした頭髪を左右に分けて両耳の付近で束ね,垂れた髪を輪に巻いて紐で結んだものである。人物埴輪の美豆良の形には,結んだ下端が肩まで垂れた〈下げ美豆良〉と,耳のあたりに小さくまとめた〈上げ美豆良〉とがある。上げ美豆良は農夫像などに見いだされる。下げ美豆良は労働には不適当であるから,この相違は身分の上下と関連するものであろう。1983年,茨城県新治村の武者塚1号墳から,樹皮状の紐で美豆良に結んだ頭髪が出土したのは,きわめてまれな例である。

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