老婆心(読み)ロウバシン

デジタル大辞泉 「老婆心」の意味・読み・例文・類語

ろうば‐しん〔ラウバ‐〕【老婆心】

年とった女性が、度を越してあれこれと気を遣うこと。転じて、必要以上に世話をやこうとする自分気持ちを、へりくだっていう語。「老婆心から言わせてもらえば」
[類語]善意厚意好意好感親切押し付けがましい恩がましい恩着せがましい差し出がましい出る幕ではないお節介大きなお世話

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精選版 日本国語大辞典 「老婆心」の意味・読み・例文・類語

ろうば‐しんラウバ‥【老婆心】

  1. 〘 名詞 〙 仏語老婆が子や孫をいつくしむように、師が弟子をいつくしみ導く親身な心遣い。また、必要以上に世話をやこうとする気持をへりくだっていう語。老婆心切
    1. [初出の実例]「若は住持長老にてもあれ、若は師匠知識にてもあれ、不当ならば、慈悲心・老婆心にて能教訓誘引すべき也」(出典:正法眼蔵随聞記(1235‐38)二)
    2. 「亦是作者の老婆心(ロウバシン)のみ」(出典読本椿説弓張月(1807‐11)前)
    3. [その他の文献]〔景徳伝燈録‐二一〕

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