動物油脂(読み)ドウブツユシ

デジタル大辞泉 「動物油脂」の意味・読み・例文・類語

どうぶつ‐ゆし【動物油脂】

動物体から採る油脂魚油鯨油・牛脂・豚脂など。

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精選版 日本国語大辞典 「動物油脂」の意味・読み・例文・類語

どうぶつ‐ゆし【動物油脂】

  1. 〘 名詞 〙 動物脂肉内臓・骨などから採取した油脂。魚油・鯨油などの水産動物油脂と、牛脂・豚脂・羊脂牛脚油などの陸産動物油脂に大別される。

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化学辞典 第2版 「動物油脂」の解説

動物油脂
ドウブツユシ
animal fat and oil

動物体から得られる油脂で,常温液体の動物油と固体である脂肪とに分類される.動物油は陸産動物油(ほ乳類,鳥類,両せい類,昆虫類,は虫類)と水産動物油(魚油,肝油海獣油,貝油)とに大別され,脂肪は体脂(牛脂,豚脂など)と乳脂(バター脂など)とに大別される.動物油では海産動物油がイワシ酸のような不飽和度の高い脂肪酸を多く含有し,ヨウ素価が高く,乾燥性に富んでいるのに比べて,陸産動物油は脂肪が多く,成分はオレイン酸を主成分に,そのほか,パルミチン酸ステアリン酸リノール酸を少量しか含んでいないので,性状は植物性の不乾性油に似ている.食用とするほかに,潤滑剤,せっけんの製造原料に用いられる.

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百科事典マイペディア 「動物油脂」の意味・わかりやすい解説

動物油脂【どうぶつゆし】

動物から得られる油脂総称。常温で液体のものを動物油,固体のものを動物脂という。動物油は海産動物油(魚油肝油鯨油など)と陸産動物油(さなぎ油,牛脚油,骨油など)に分けられ,動物脂にはヘットラード,馬脂,骨脂,乳酪脂(バター脂)などがある。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「動物油脂」の意味・わかりやすい解説

動物油脂
どうぶつゆし
animal fat and oil

動物の脂肉などから採油する油脂。大部分は常温で固体の脂肪であるが、まれに液体の脂肪油がある。

[編集部]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「動物油脂」の意味・わかりやすい解説

動物油脂
どうぶつゆし
animal oil and fat

動物の脂肪組織に含有されている油脂。脂肪を加熱溶融すると,繊維組織などと遊離して得られる。成分は植物油脂と同じで,高級脂肪酸のグリセリンエステル,すなわちグリセリドである。動物は過剰の化学エネルギーを一部油脂の形で脂肪組織にたくわえるが,皮下,腸間膜,筋肉間,臓器の周囲に多くみられる。羊脂,牛脂,豚脂,鯨油,いわし油,たら肝油などがある。

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改訂新版 世界大百科事典 「動物油脂」の意味・わかりやすい解説

動物油脂 (どうぶつゆし)

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世界大百科事典(旧版)内の動物油脂の言及

【油脂】より

…しかしマッコウ鯨油は液状蠟,木蠟は脂肪であり,これらの名称と化学組成が一致しないものもあることなどに留意しなければならない。
[脂肪の種類と分類]
 油脂は動物,植物を問わずエネルギー源として蓄えられているもので,植物から採取した植物油脂と,動物から得た動物油脂に大別される。植物油脂はオレイン酸(炭素数18,C18)のような不飽和度の低い直鎖脂肪酸が多く,木蠟,ヤシ油などを除き,ほとんどが植物油で,その性質によって乾性油半乾性油不乾性油の3種に分ける。…

※「動物油脂」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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