胆礬(読み)タンバン(その他表記)chalcanthite

精選版 日本国語大辞典 「胆礬」の意味・読み・例文・類語

たん‐ばん【胆礬】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「たんぱん」とも ) 結晶水をもつ硫酸銅。古くから、吐剤、除虫剤などに用いられる。青色半透明でガラス光沢をもつ三斜晶系の結晶。硫化銅鉱床に産出。水に溶ける。石胆。〔全九集(1566頃)〕 〔夢渓筆談‐二五〕

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最新 地学事典 「胆礬」の解説

たんばん
胆礬

chalcanthite

化学組成CuSO4・5H2Oの鉱物。三斜晶系,空間群,格子定数a0.6123nm, b1.0695, c0.596, α82.4°, β107.3°, γ102.6°,単位格子中2分子含む。短柱状,板状結晶,鍾乳石状,腎臓状,粒状劈開}不完全,断口貝殻状,硬度2.5, 比重2.286。ガラス光沢,青色,条痕無色,半透明。水溶性。透過光で無色~淡青色,屈折率α1.514, β1.537, γ1.543, 2V(-)56°, 光分散rv。CuをMg・Mn・Zn・Feなどが置換。硫化銅鉱床の酸化帯に二次鉱物として産出。この鉱物の古い名称chalcanthum(銅の花)に由来し命名

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「胆礬」の意味・わかりやすい解説

胆礬
たんばん
chalcanthite

銅の可溶性二次鉱物の一つ。「たんぱん」とも読む。多量に産出すれば銅の鉱石鉱物となる。多く塊状、鍾乳(しょうにゅう)状、ときに短柱状の自形をなす。水に溶け、その溶液は結晶同様青色を呈し、その中に鉄片を入れると表面に銅が着生する。日本では岩手県和賀(わが)郡湯田(ゆだ)町(現、西和賀町湯田)土畑(つちはた)鉱山、秋田県尾去沢(おさりざわ)鉱山(閉山)、兵庫県生野(いくの)鉱山(閉山)などで自形結晶を産した。化学の分野での呼び方に従うと硫酸第二銅五水和物となる。英名はギリシア語のchalkos(銅)とanthos(花)に由来する。

[加藤 昭 2017年9月19日]


胆礬(データノート)
たんばんでーたのーと

胆礬
 英名    chalcanthite
 化学式   Cu[SO4]・5H2O
 少量成分  Fe2+
 結晶系   三斜
 硬度    2.5
 比重    2.28
 色     淡青~暗青
 光沢    ガラス
 条痕    白
 劈開    無
       (「劈開」の項目を参照)
 その他   水溶液は渋い味がする。かつて外用薬として微量が用いられたことがあったが、現在は薬としてはほとんど使われていない(かつて軍隊では消毒薬として用いられたという)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「胆礬」の意味・わかりやすい解説

胆礬
たんばん
chalcanthite

硫酸塩鉱物の一種。 CuSO4・5H2O 。三斜晶系。短柱状,板状結晶であるが鍾乳石状,腎臓状,粒状の形になることが多い。ガラス光沢をもち,半透明の青色を呈する。比重 2.28,硬度 2.5。

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