腎性尿崩症(読み)ジンセイニョウホウショウ

家庭医学館の解説

じんせいにょうほうしょう【腎性尿崩症】

 腎性尿崩症ではうすい尿が大量に出ますが、中枢性尿崩症(ちゅうすうせいにょうほうしょう)(抗利尿ホルモンの合成・分泌(ぶんぴつ)障害によっておこる尿崩症)および心因性多飲症(しんいんせいたいんしょう)(心に問題があって大量の水を飲む結果、多尿になる病気)と見分けることが必要です。
 これには、水制限試験とピトレシン(バソプレシン製剤=抗利尿ホルモン)負荷試験が有効です。水分の摂取を制限すると、腎性尿崩症や中枢性尿崩症では尿が濃縮されることはありませんが、心因性多飲症では尿が濃縮されます。ピトレシン試験を行なうと、中枢性尿崩症では、抗利尿ホルモンに反応して尿が濃縮されますが、腎性尿崩症では尿の濃縮はおこりません。
 腎性尿崩症の場合には、利尿薬を用いてナトリウムおよび塩素イオンの再吸収を阻害することで尿量を減少させ、飲水量を減らして症状を改善します。

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世界大百科事典内の腎性尿崩症の言及

【尿崩症】より

…治療には,バソプレシンの誘導体(DDAVP)の点鼻薬が使われることが多い。これに対して,バソプレシンの分泌は正常であるにもかかわらず,腎臓がバソプレシンに反応しないために多尿となる場合は,腎性尿崩症と呼び,区別される。多尿を伴う病気としては,ほかに神経性多飲症がある。…

※「腎性尿崩症」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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