自由業(読み)じゆうぎょう

日本大百科全書(ニッポニカ)「自由業」の解説

自由業
じゆうぎょう

開業医、弁護士会計士、コンサルタント、芸術家など、高度かつ専門的な知識・才能に基づく独立自営業者ないしその職業のことで、第三次産業サービス業に属する。

 産業社会の官僚制(テクノクラシー)化とともに、かつてはその独立性と学問的裏づけをもった専門的知識とにより高い社会的地位を得ていた専門職が雇用者化されていたが、脱産業社会の接近とともに、ふたたびその地位を回復・向上させつつある。

[一杉哲也]

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精選版 日本国語大辞典「自由業」の解説

じゆう‐ぎょう ジイウゲフ【自由業】

〘名〙 一定雇用関係によらず、時間に縛られないで、独立にいとなむ職業。医者、弁護士、芸術家、著述家などの類。自由職業
※わたしの崋山(1965)〈杉浦明平〉一「自由業であって、農業で生活しているわけではない」

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世界大百科事典 第2版「自由業」の解説

じゆうぎょう【自由業】

専門的な知識や才能にもとづく職業への従事者で,雇用関係から独立した職業分野。開業医,弁護士,芸術家などを指す。この意味で専門的職業professionsに近い。産業社会の初期において自由業者は,新興の資本家・経営者や雇用労働者とは区別されて,その職業上の独立性と学問的裏付けをもった専門的知識とによって,一般に高い社会的地位を得ている。アメリカの社会学者C.W.ミルズは初期産業社会の自由業を,自営農民や中小企業経営者の階層とともに,一括して〈旧中間層〉としてとらえ,強い独立心をもつ知識人としての性格,それに伴う進歩的エートスに注目した。

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