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尾瀬国立公園 おぜこくりつこうえん

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

尾瀬国立公園
おぜこくりつこうえん

群馬県北東部を中心に,新潟県,福島県,栃木県の一部にまたがる自然公園。面積 372km2。 2007年指定。日光国立公園尾瀬地域を中心に,駒ヶ岳および田代山帝釈山の周辺地域を含む。尾瀬地域は尾瀬沼および尾瀬ヶ原を中心に燧ヶ岳(ひうちがたけ) ,至仏山景鶴山などに囲まれた地域。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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知恵蔵2015の解説

尾瀬国立公園

73年間、日光国立公園の一部だった尾瀬ヶ原や尾瀬沼が、2007年8月、分離・独立した。国立公園を分けるのは初めてで、新たな国立公園は1987年の釧路湿原以来。面積は会津駒ヶ岳、田代山など1万2000ヘクタールが加わり、3万7000ヘクタール。湿原で知られる尾瀬だが、観光客は10年前の60万人以上から半減し、地元から「日光・尾瀬国立公園」の要望が出ていた。自然が豊かな尾瀬と、東照宮などの文化財で知られる日光との違いもあり、今回の独立となった。しかし、ミズバショウニッコウキスゲで知られる尾瀬は、高山植物の群生の荒廃が進み、国の手当ては十分ではない。さらに数年前には山小屋の管理者自身の不法投棄問題も発覚した。観光客の増加を狙うことで起こる「尾瀬の危機」を心配する専門家も少なくない

(杉本裕明 朝日新聞記者 / 2008年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

尾瀬国立公園

日光国立公園から独立させ、尾瀬沼や尾瀬ケ原などを中心とする現在の約2万5千ヘクタールに、日本百名山の一つ、福島県の会津駒ケ岳(標高2133メートル)などを編入して約3万7200ヘクタールとする。編入地域の9割は福島県。全体の面積に占める割合でも同県側が46・3%となり、群馬県側にほぼ匹敵する広さとなる。国立公園の分割は初めてで、87年の釧路湿原以来の新たな国立公園の誕生となる。

(2007-06-28 朝日新聞 夕刊 2社会)

出典|朝日新聞掲載「キーワード」
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デジタル大辞泉の解説

おぜ‐こくりつこうえん〔をぜコクリツコウヱン〕【尾瀬国立公園】

群馬県北部を中心に福島・新潟・栃木の4県にまたがる国立公園。尾瀬沼・至仏(しぶつ)山・燧(ひうち)ヶ岳・会津駒ヶ岳などがある。昭和9年(1934)に日光国立公園として国立公園に指定されたが、植生や地形が栃木県の日光地区とは異なることから、平成19年(2007)に分離し、会津駒ヶ岳などを加えて独立指定された。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

尾瀬国立公園
おぜこくりつこうえん

福島・栃木・群馬・新潟の4県にまたがる山岳地帯に位置する国立公園。2007年(平成19)日光国立公園の尾瀬地区を中心にした区域が、29番目の国立公園として指定を受けた。面積372.0平方キロメートル。尾瀬ヶ原と尾瀬沼の2盆地、およびその周辺の燧ヶ岳(ひうちがだけ)や至仏山(しぶつさん)などを含む山岳部で構成されている。尾瀬ヶ原および尾瀬沼を中心とした地域はラムサール条約登録湿地となっている。
 尾瀬ヶ原は、もと燧ヶ岳の溶岩流が只見(ただみ)川をせき止めてつくった湖であったが、現在は面積約6.5平方キロメートルに及ぶ日本最大の山岳湿原となっている。5月中ごろにミズバショウ、7月中ごろにニッコウキスゲ、10月ごろは紅葉と季節ごとに美しい景観が楽しめる。観光客は湿原の中に敷設された木道の上を歩くようになっている。
 尾瀬沼は、燧ヶ岳の溶岩流によって沼尻(ぬまじり)川がせき止められてできた湖で、特別保護区に指定されている。また、北岸の大江(おおえ)湿原では、ワタスゲ、ニッコウキスゲ、タテヤマリンドウなどの高層湿原植物が繁茂している。
 燧ヶ岳は標高2356メートル、東北以北の最高峰である。尾瀬沼の北にそびえる成層火山で、特別保護区に指定されている。山頂からは尾瀬沼、尾瀬ヶ原が見渡せる。また、夏期でも残雪がみられ、山体を彩っている。
 至仏山は尾瀬ヶ原の南西にそびえ、標高2228メートル、特別保護区に指定されている。オゼソウ、シブツアサツキ、ホソバヒナウスユキソウなど高山植物の宝庫として知られ、それらを保護するため、毎年5月中旬から6月末まで入山禁止となる。
 そのほか、公園内には特別保護区などに指定されている会津駒ヶ岳、田代山、帝釈山などがある。[編集部]
『武田良平著『尾瀬フィールド・ウォッチング』(1987・草思社) ▽新井幸人写真、里見哲夫解説『新・尾瀬の植物図鑑』(2001・偕成社) ▽白籏史朗著『定本尾瀬――その美しき自然』(2002・新日本出版社) ▽尾瀬保護財団著『尾瀬自然観察ガイド』改訂第2版(2003・山と溪谷社) ▽高田研一著『尾瀬の森を知るナチュラリスト講座――知られざる南尾瀬の大自然』(2006・山と溪谷社) ▽前田信二著『尾瀬の自然図鑑――ネイチャーガイド』(2007・メイツ出版)』

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