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航海計器 こうかいけいき nautical instruments

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

航海計器
こうかいけいき
nautical instruments

船舶が所期の目的どおり安全航行するための計測機器の総称。方向をはかる磁気コンパスジャイロコンパス,舵を動かした方向と角度を指示する舵角指示器,天体の位置から船位置を知るための六分儀天体観測のための精密時計であるクロノメータ,天候を予知するための気圧計,無線方位測定機コンパスと速度計を組合せて船の軌跡を自動的に描く軌跡自画器,航行した距離をはかる測程機械,船舶用レーダロラン受信機,デッカ受信機などがある。

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百科事典マイペディアの解説

航海計器【こうかいけいき】

航海において船位,方位,針路,速度,距離,時間等を測定・記録し,また周囲の状況を探知するために必要な計測器類の総称。六分儀経緯儀クロノメータークロノグラフコンパス羅針盤),ログ(測程儀),レーダーなど推測航法に共通して使うものと,ロラン(LORAN),デッカなど特定の航法に用いるものがある。

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世界大百科事典 第2版の解説

こうかいけいき【航海計器 nautical instrument】

船が地球上の一地点から他の地点に,安全にしかも能率的に移動するために,船の現在位置,目的地の方位,速力や水深などを計測する装置の総称。
[位置の測定]
 陸岸の見えない大洋上において船の現在位置を知る方法として,例えば北半球においては北極星の高度を測定することで概略的な緯度が求められる。このような天体(星,月,太陽)の高度を測る器具としてはアストロラーブがよく知られているが,現代では反射鏡と望遠鏡が備わった六分儀が使用されている。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

航海計器
こうかいけいき

船の航行に必要な情報を得るための計測器具。次のように分類される。
(1)角度測定用計器 天体の水平線からの高度角や、陸上の物標の水平角を測定する六分儀。方位測定用計器としては、磁気コンパス(羅針盤)、ジャイロコンパス、電波の到来方向を知るための電波方位測定機がある。
(2)速力測定用計器 一般にログlogとよばれる。水中を曳航する回転体の回転数から速力を計算する回転翼式ログ、ピトー管の原理(水圧は流水の速力の2乗に比例)を応用した圧力式ログ、ファラデーの法則を応用して電極間の電圧によって速力を知る電磁ログ、船の前進によって生ずる超音波のドップラー効果を利用したドップラーログなどがある。
(3)水深測定用計器 超音波を利用する音響測深機がおもなものである。古典的な計器として、ロープの先におもりを吊(つ)るした形式の測深機や、同じ形式のレッドlead(測鉛)とよばれるものもある。
(4)距離測定用計器 代表的なものはレーダーである。レーダーは物標方位も測定でき、船などの探知にも威力を発揮している。レーダーはまた衝突予防装置のセンサーとしても重要である。現在ではあまり使用されていないが、光学的測距儀もある。
(5)位置測定用計器 電波航法計器が多く、ロラン、デッカ、オメガなどの双曲線航法装置や衛星航法装置がある。
(6)時間測定用計器 日常用いる時刻のほかに、天測による位置決定に時計が必要であり、クロノメーターchronometerが利用される。最近では、ぜんまい式の手巻きクロノメーターよりも電子式のものが多い。
(7)気象測定用計器 とくに船専用のものはなく陸上で一般に使用されるものと同じである。
(8)制御用機器 もっとも重要なのはオートパイロット(自動操舵(そうだ)装置)である。コンパスから方位信号を受けて船の針路を制御するもので、自動的に保針する有効な省人化装置である。
(9)GPS global positioning system 衛星航法装置の一種で全地球測位システムなどと訳され、カーナビゲーションにも利用されている。
(10)電子海図(ECDIS) 海図をブラウン管に表示し、それにレーダー映像や、GPSによる船位を重畳できるので、航海システムの中心的存在になってきた。
 このほかにも航海計器といわれるものは多いが、とくに最近のように船舶の自動化が進むと、計測器や制御機器の種類が多くなり、航海計器の範囲も広がってきている。[飯島幸人]

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