航空運送事業(読み)こうくううんそうじぎょう

百科事典マイペディアの解説

航空機による旅客貨物,郵便物などの輸送。第1次大戦後欧米で郵便物輸送が始まり,国内・国際旅客輸送に拡大,第2次大戦後に画期的な発展をみた。これは最大の特長である高速性に加え,安全性,低廉性でも信頼が高まったためで,特に1960年代の大型ジェット機大量就航により,旅客のみならず貨物でも鉄道,海運から輸送需要を奪いつつある。戦前きわめて弱体であった日本の空運は,1951年の再開後次第に路線を拡張,国内線は主要地方都市をおおうに至った。国際線は日本航空,全日空,日本エアシステム,ほかに海外航空企業の乗入れは40社をこえる。国際民間航空機関ICAO)統計による1996年の世界の民間航空定期輸送量は,旅客2兆5018億人キロ,貨物1025億トンキロ,また1997年の日本の同輸送量は,旅客1542億人キロ,貨物71億トンキロである。→航空協定航空運賃IATA
→関連項目空港航空通運事業民間航空陸運

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世界大百科事典 第2版の解説

航空機を使用して有償で旅客,貨物を運送する事業。国際間の航空路上で貨客の運送を行う事業を国際航空運送事業,国内での場合を国内航空運送事業という。また,路線とそれを運航する日時が定まっているかかにより,定期航空運送事業と不定期航空運送事業に分かれる。定期,不定期を合わせ,旅客,貨物の運送を行うのが一般的であるが,とくにアメリカなどで旅客または貨物だけに限って運送を行う会社がある。日本でも貨物専門会社が1983年に設立された。

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世界大百科事典内の航空運送事業の言及

【運送業】より

…貨物自動車運送事業は特別積み合せを行うもの(定期便)とそれ以外(貸切トラック)に分けられる。航空運送事業は定期航空運送事業と不定期航空運送事業に分けられるが,日本の場合は両方を兼ねているものがほとんどである。それ以外に,利用航空運送事業があり,産業用(航空地図,農薬散布など)に利用されている。…

※「航空運送事業」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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