星などの天体の色を量的に表す数字。原理的には,星の明るさ等級を二つの異なった波長域でそれぞれ測り,その差をとれば色指数となる。以前は,青色に感ずる非整色写真乾板で測った写真等級と肉眼で測った実視等級との差を色指数と定義した。最近では,万国共通の3色(U紫外,B青,V黄)の色フィルターを用い,光電測光で決めた3種の等級のうち,B等級とV等級の差(B-V)を色指数とすることが多い。色指数が0になるのは,平均的なA0型主系列星で,それより高温の星になるとマイナス,低温の星ではプラスの色指数となり,色指数の値は表面温度とともに変わる。B-Vの色指数のほかに,U-Bや赤外等級のJ(有効波長1.3μm),K(有効波長2.2μm)を使ってV-J,V-Kなども色指数として使われることがある。B-Vで表した色指数の値をいくつかの星のスペクトル型,温度とともに表で示す。
執筆者:北村 正利
岩石,とくに火成岩や変成岩中の有色鉱物(カンラン石,輝石,角セン石,黒雲母などのマフィック鉱物)の占める割合を体積(またはまれには重量)パーセントで表した値。火成岩の分類の基準の一つとして用いられる。色指数が0~30の岩石を優白質leucocratic,30~60を中色質mesocratic,60~100を優黒質melanocraticとよぶ。一般に火山岩ではマグマの結晶分化作用が進むにつれ有色鉱物が減少するため色指数は減少する。岩石の化学組成がわかっている場合はノルムを計算し,その中のフェミック鉱物(ノルム計算で求められたFeやMgを含む鉱物,そのほかリン灰石や方解石など)の量比として表すこともある。
執筆者:永原 裕子
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…岩石,とくに火成岩や変成岩中の有色鉱物(カンラン石,輝石,角セン石,黒雲母などのマフィック鉱物)の占める割合を体積(またはまれには重量)パーセントで表した値。火成岩の分類の基準の一つとして用いられる。色指数が0~30の岩石を優白質leucocratic,30~60を中色質mesocratic,60~100を優黒質melanocraticとよぶ。一般に火山岩ではマグマの結晶分化作用が進むにつれ有色鉱物が減少するため色指数は減少する。…
※「色指数」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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