芳村伊十郎(3世)(読み)よしむらいじゅうろう[さんせい]

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「芳村伊十郎(3世)」の意味・わかりやすい解説

芳村伊十郎(3世)
よしむらいじゅうろう[さんせい]

[生]寛政11(1799)
[没]安政1(1854)
長唄唄方。3世芳村伊三郎 (2世伊十郎) の門弟で五郎治。芋屋を家業としていたため,芋五郎と呼ばれた。のち吉住小八となり,文政7 (1824) 年3世伊十郎を襲名事情があって芳村姓を返上し,2世吉住小三郎となった。天保年間 (1830~44) 頃の名人といわれた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の芳村伊十郎(3世)の言及

【富士田音蔵】より

…1841(天保12)2世を襲名。声量豊かで美声であったことから〈美音の音蔵〉と呼ばれ,岡安喜代八,3世芳村伊十郎とともに天保の三名人に数えられている。中村座,市村座の立唄として活躍。…

【吉住小三郎】より

…初名芳村五郎治。その後,吉住小八,3世芳村伊十郎,花垣五郎三郎を名のり,1846年(弘化3),2世吉住小三郎を襲名。もと江戸の四谷で芋屋を営んでいたことから〈芋五郎の小三郎〉と呼ばれた。…

※「芳村伊十郎(3世)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android