若年性関節リウマチ(読み)じゃくねんせいかんせつリウマチ(英語表記)juvenile rheumatoid arthritis; JRA

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「若年性関節リウマチ」の意味・わかりやすい解説

若年性関節リウマチ
じゃくねんせいかんせつリウマチ
juvenile rheumatoid arthritis; JRA

子供のリウマチリウマチ熱とは別の疾患。原因はまだ十分に解明されていない。どの年齢の子供にも発病するが,2歳と 10歳前後に発病のピークがある。男児女児比率は1対 1.5である。主な症状発熱,関節の痛みやはれ,皮下結節,発疹 (はっしん) であるが,虹彩毛様体炎や心外膜炎,心筋炎を合併することもある。これらの症状が同時に認められるのではなく,いろいろな組み合わせで発症するので経過もいろいろで,症状がしだいに治まりそのまま治癒に向かう単周期型と,よくなったり悪くなったりを繰り返す多周期型に分けられる。患者の約 20%は単周期型で,うち 60%は6,7ヵ月でよくなる。

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