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菊と刀 キクトカタナ

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デジタル大辞泉の解説

きくとかたな【菊と刀】

《原題The Chrysanthemum and the Sword》米国の文化人類学者、ルース=ベネディクトの日本文化論。1946年刊。日本文化を「恥の文化」として類型化した。

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百科事典マイペディアの解説

菊と刀【きくとかたな】

罪の文化・恥の文化

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デジタル大辞泉プラスの解説

菊と刀

堂本正樹による戯曲。1965年、第11回「新劇」岸田戯曲賞(のちの岸田国士戯曲賞)の候補作品となる。

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世界大百科事典 第2版の解説

きくとかたな【菊と刀 The Chrysanthemum and the Sword】

アメリカの文化人類学者R.ベネディクトによる日本文化論。1946年刊。日本人の〈義理〉〈恩〉〈恥〉といった観念の解釈をめぐって,戦後日本の思想界に大きな波紋を投じた。第2次大戦中,米軍の攻勢が確実になったころ,政府,戦時情報局は彼女に日本研究の仕事を委嘱した。現地調査不可能であるため,彼女は,日本に関する書物,日本人の作った映画,在米日本人との面接等を材料として研究をすすめ,対象社会から文化類型を抽出しようとする方法に基づいて,日本文化の基調を探究し,執筆した。

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大辞林 第三版の解説

きくとかたな【菊と刀】

R =ベネディクト著。1946年刊。日本文化を文化類型論の視角から恥の文化としてとらえ、日本人の恩や義理・人情の問題、恥の意識などを分析。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

菊と刀
きくとかたな
The Chrysanthemum and the Sword : Patterns of Japanese Culture

アメリカの女性人類学者ルースベネディクトの主著の一つ。原著は1946年に刊行され、48年(昭和23)に日本語訳が出版された。第二次世界大戦下のアメリカの一連の戦時研究のなかから生まれた、日本研究の名著である。直接現地調査ができないという制約にもかかわらず、在米日系人との面接、文学や映画の分析などを通じて、複雑な日本社会の体質に鋭く迫っている。日本社会を特徴づける上下関係の秩序に注目し、その秩序のなかで「各人にふさわしい位置を占めようとする」人々の行動や考え方について、「恩」「義理」といった日本人独特の表現を手掛りに分析を進めている。とりわけ日本の文化を、内面に善悪の絶対の基準をもつ西洋の「罪の文化」とは対照的な、内面に確固たる基準を欠き、他者からの評価を基準として行動が律されている「恥の文化」として大胆に類型化した点は、戦後の日本人に大きな衝撃を与えた。[濱本 満]
『長谷川松治訳『菊と刀』(社会思想社・現代教養文庫) ▽津田左右吉「菊と刀のくに」(『展望』1957年5月号所収・筑摩書房) ▽作田啓一著『恥の文化再考』(1967・筑摩書房) ▽土居健郎著『甘えの構造』(1971・弘文堂)』

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世界大百科事典内の菊と刀の言及

【恩】より

…そして心理的には上位のものが下位のものに恩恵をほどこす半強制的な温情主義(パターナリズム)を生みだした。アメリカの文化人類学者R.ベネディクトは《菊と刀》のなかで,近世以降に発達をみた恩のあり方に注目し,人が全力をあげて背負わなければならない負担,債務,重荷であると分析した。上位のものが下位のものにほどこす恩も,下位のものがその恩に報ずる行為も,ともにけっして普遍的な道徳的義務であるのではなく,むしろ借金とその返済という関係に還元することができると考えた。…

【国民性】より

…この結果,日本,ドイツ,イギリス,ソ連,そしてアメリカなど各国の国民性の研究が進められた。R.ベネディクトの日本研究《菊と刀》(1946)はその最も有名なものの一つである。 国民性の研究の結果,西欧の非西欧社会に対する世界観が明らかに変わった。…

【罪】より

…日本の場合,罪は祓や禊によって容易に除去されるという意識が強く働き,先の浄土教的な罪業意識は深くは浸透しなかったといえよう。かつてアメリカの人類学者R.ベネディクトは,その著《菊と刀》において日本の文化を欧米の〈罪の文化〉に対して〈恥の文化〉であると規定したが,日本文化に罪の意識が希薄であることを指摘したものとして注目される。【山折 哲雄】
【聖書とキリスト教における〈罪〉】
 聖書とキリスト教の伝統にみられる罪の観念は多様かつ複合的である。…

【日本研究】より

…この海軍日本語学校はコロンビア大学のH.パッシンなど,多くの日本研究者を育てた。戦時中に書かれた唯一の日本研究書は,アメリカの〈最も異質な敵〉の本質を解明しようとした文化人類学者R.ベネディクトの《菊と刀》(1946)である。 戦後,文学と歴史を中心に日本研究は徐々に伸びてきた。…

【日本社会論】より


[〈恥の文化〉論]
 日本の文化の基本的特徴を最初に指摘したのは,アメリカ文化人類学者,R.ベネディクトであった。ベネディクトは,その著《菊と刀》の中で,日本文化の型を,欧米の〈罪の文化guilt culture〉と対比して〈恥の文化shame culture〉だと断定した。両者の違いは,行為に対する規範的規制の源泉が,内なる自己(良心)にあるか,それとも自己の外側(世評とか知人からの嘲笑(ちようしよう))にあるかに基づいている。…

【ベネディクト】より

…どのような個別の文化も,人間一般のもつ潜在的目的や動機という大きな円弧の一部分を占めており,個々の民族文化の特性がどの部分を占めるかという選択的動因を類型化したものが《文化の型Patterns of Culture》(1934)である。また,第2次世界大戦前から戦中にかけて人類学者のおこなったヨーロッパ,アジアの地域統合研究の中から生まれたのが《菊と刀》(1946)である。ここでも彼女は同じ方法論によって,断片的で多様な資料から日本文化のイメージを構成し,その統合的形態を描き出した。…

※「菊と刀」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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