落花生油(読み)ラッカセイユ(その他表記)peanut oil

翻訳|peanut oil

デジタル大辞泉 「落花生油」の意味・読み・例文・類語

らっかせい‐ゆ〔ラククワセイ‐〕【落花生油】

ラッカセイ種子からとれる不乾性油無色または淡黄色で芳香があり、主成分オレイン酸など。食用油マーガリン石鹸せっけん原料などにする。ピーナッツオイル。

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精選版 日本国語大辞典 「落花生油」の意味・読み・例文・類語

らっかせい‐ゆラククヮセイ‥【落花生油】

  1. 〘 名詞 〙 落花生の種子からとった油。不乾性油。無臭で淡黄色から赤褐色。良質のものほど無色に近くなる。零度近くで固まる。食用油、マーガリン、せっけんなどの原料にされ、灯用ともなる。ピーナッツオイル。

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改訂新版 世界大百科事典 「落花生油」の意味・わかりやすい解説

ラッカセイ(落花生)油 (らっかせいゆ)
peanut oil

ラッカセイの種子(豆)を冷却下で圧搾して得た油。淡黄色ないし淡緑黄色のかすかな特有の香りをもつ。比重d15=0.915~0.921,凝固点0~3℃,ケン化価188~197,ヨウ素価82~109。不ケン化物を0.2~9.1%含有する。主成分はオレイン酸のグリセリド(42.3~61.1%)で,ほかにパルミチン酸ステアリン酸リノール酸,ヒポゲイン酸C16H30O2,アラキン酸C20H40O2などのグリセリドの混合物。弱い不乾性油である。ベンゼンクロロホルム,四塩化炭素,エーテルなどの有機溶媒に可溶,アルコールに難溶。良質の食用油で,オリーブ油の代用としてサラダ油に,またマーガリンの原料として使用される。工業用としてはセッケン原料,繊維処理剤,減摩剤とされ,古くは灯用,タバコの添加物として用いられた。南・北アメリカ,中国,インドおよび地中海沿岸が主産地である。
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百科事典マイペディア 「落花生油」の意味・わかりやすい解説

ラッカセイ(落花生)油【ラッカセイゆ】

ラッカセイの種子から得られる不乾性油。主として圧搾法採油。淡黄色で無臭またはわずかに特有のにおいを有する。主成分はオレイン酸のグリセリドで,他にパルミチン酸,ステアリン酸など。食用油とするほかセッケン原料や工業用油として用いられる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「落花生油」の意味・わかりやすい解説

落花生油
らっかせいゆ
peanut oil

マメ科のラッカセイの種子から圧搾法により採油される不乾性油。含油量40~55%。ヨウ素価82~109。オレイン酸40~60%、その他リノール酸10~30%、パルミチン酸10%程度、ステアリン酸5%程度を含む。採油法により異なるが、淡黄色あるいは赤褐色の好味を有する。食用油、マーガリン、せっけん原料などに用いられる。

[福住一雄]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「落花生油」の意味・わかりやすい解説

落花生油
らっかせいゆ
peanut oil

落花生の実から得られる不乾性油。淡黄色~赤褐色を呈する。オレイン酸,リノール酸,パルミチン酸,ステアリン酸から成り,鹸化価 188~195。比重 0.92。冬季には固体を析出する。食用にされるほか石鹸製造に用いられる。

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世界大百科事典(旧版)内の落花生油の言及

【食用油】より

…現在では多く精製して,マヨネーズ,油漬缶詰などに用い,てんぷら油に配合することもある。(7)ラッカセイ油 ラッカセイを圧搾してとるもので,香りがよく美味であるが,くもりやすい。サラダ油,てんぷら油,マーガリン,ショートニングなどに用いる。…

※「落花生油」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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