日本歴史地名大系 「蓋井島」の解説
蓋井島
ふたおいじま
- 山口県:下関市
- 蓋井島
現下関市の北西端の岬である
蓋井島は「二井島」とも書き、また「万葉集」巻六に
とある
慶長一五年(一六一〇)の検地帳に「蓋井島」とみえる。総石高は二七石、うち田一町余で二一石余、畠一町余で三石余、百姓屋敷一五。「地下上申」によれば総石高四〇石余、うち田方三二石余、畠方七石余で総家数一九軒、総人数一二一人。同書は村名由来を「右蓋井島と申ハ、凡五斗程も入可申様の石の坪有之、是に水溜り居申之由、往古神功皇后三韓退治御帰朝之時、此島へ御揚り右石坪の水御取らせ被成、中々能水迚て殊の外御褒美被成、夫より蓋覆イ給ひし故、蓋井島と申習候」と記す。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報