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薩埵峠 さったとうげ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

薩埵峠
さったとうげ

静岡県中部,静岡市東部の興津由比の間にある旧東海道の峠。薩埵山(244m)の中腹にあり,急坂な山道をなし,東海道の難所の一つであった。駿河湾三保の松原の展望はみごとである。嘉永7(1854)年の大地震で海岸が隆起し,以後海岸沿いに新道がつくられたが,現在は東海道新幹線,JR東海道本線東名高速道路トンネルで通る。

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デジタル大辞泉の解説

さった‐とうげ〔‐たうげ〕【薩埵峠】

静岡市清水区の海岸沿いにある峠。旧東海道の難所および名勝地として知られた。

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世界大百科事典 第2版の解説

さったとうげ【薩埵峠】

静岡県清水市興津(おきつ)と庵原(いはら)郡由比町との間の峠。標高90m。海食崖をなして駿河湾にせまる薩埵山(244m)の中腹を通るため,東海道の難所の一つであった。1854年(安政1)の地震で海岸が隆起し一部陸化したため,以後街道は海岸経由となり,峠道はさびれた。現在の国道1号線も海岸を通るが,東名高速道路は峠の下をトンネルで通過する。戦略的にも重要な位置にあり,1568年(永禄11)の武田信玄今川氏真との戦い,翌年の北条氏政と武田信玄との戦いなどの古戦場としても知られる。

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大辞林 第三版の解説

さったとうげ【薩埵峠】

静岡県庵原いはら郡由比町と静岡市清水区興津おきつの境にある峠。旧東海道の難所。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説


さったとうげ

静岡県静岡市清水(しみず)区由比(ゆい)地区と清水区興津(おきつ)地区との間にある峠。薩山(244メートル)の山地が急傾斜で駿河(するが)湾に面する岫(くき)崎とよばれる地点を越える峠で、東海道の難所であるとともに名勝地でもあった。ここを通過するルートは、上道、中道、下道などとよばれ、峠道と磯道(いそみち)との変遷があった。波打ち際を通っていた道は、明暦(めいれき)年間(1655~1658)の朝鮮からの使節来訪の際に峠道が整備されて移動したが、1854年(安政1)の大地震によって海岸が隆起したあとは海岸道に移っている。現在も東海道本線、国道1号、東名高速道路がほぼ並行して通過する。1568年(永禄11)の武田信玄(しんげん)と今川氏真(うじざね)との合戦をはじめとする古戦場としても知られる。峠名は、付近の漁師の網にかかった菩提(ぼだい)(菩薩)を祀(まつ)ったことによる。由比駅から徒歩1時間。展望台や休憩所を備えたハイキングコースがつくられている。[北川光雄]

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