藤田スケール(読み)ふじたすけーる

共同通信ニュース用語解説 「藤田スケール」の解説

藤田スケール

発生範囲が狭く、風速計での測定が困難な竜巻ダウンバーストといった突風について、被害状況から大まかな風速を推定する尺度。米シカゴ大の故藤田哲也ふじた・てつや博士が考案した。単位は「F」、0~5の6段階で示す。気象庁は2016年、日本の建築物や構造物に合わせた改良版の藤田スケール運用を始め、同じく6段階で単位は「JEF」。18年に沖縄県伊江村を襲った竜巻はJEF3で、風速約70メートル。被害状況のほか気象レーダーのデータや住民らが撮影した映像なども判断に活用する。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「藤田スケール」の意味・わかりやすい解説

藤田スケール
ふじたすけーる

竜巻や突風の強さを示す指標。F‐スケールともいう。被害の程度から風速を大まかに推定する。もっとも弱いF‐0から最強のF‐5まで6段階で表される。考案者のシカゴ大学教授であった藤田哲也(1920―1998)の名にちなむ。

[編集部 2022年10月20日]

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