行悩む(読み)ユキナヤム

デジタル大辞泉 「行悩む」の意味・読み・例文・類語

ゆき‐なや・む【行(き)悩む】

[動マ五(四)]
うまく進めなくて苦労する。「吹雪で―・む」
物事が思うように進まないで苦しむ。「交渉が―・む」
[類語]挫折頓挫蹉跌立ち往生行き詰まる壁に突き当たる暗礁に乗り上げるけちがつくお先真っ暗前途多難前途遼遠八方塞がり絶体絶命剣が峰九死危機一髪袋の鼠抜き差しならないのっぴきならないにっちもさっちも進退維谷これきわまる動きが取れない切羽詰まる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「行悩む」の意味・読み・例文・類語

ゆき‐なや・む【行悩】

  1. 〘 自動詞 マ行五(四) 〙
  2. 進むことに困難を感ずる。障害があって進めなくなる。進みかねる。いきなやむ。
    1. [初出の実例]「こほりとぢ石間の水はゆきなやみ空すむ月の影ぞながるる」(出典:源氏物語(1001‐14頃)朝顔)
  3. 物事が思うように進まない状態である。はかどらなくなる。いきなやむ。
    1. [初出の実例]「それもお作一人で無し、ほかに二人も死んでゐるんですからね。田町の子分共もこれには些(ちっ)と行(ユ)き悩(ナヤ)んでゐるやうでしたよ」(出典半七捕物帳(1923)〈岡本綺堂鬼娘)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android