前途遼遠(読み)ゼントリョウエン

デジタル大辞泉 「前途遼遠」の意味・読み・例文・類語

ぜんと‐りょうえん〔‐レウヱン〕【前途×遼遠】

[名・形動]目的地までの道のりが非常に長いこと。また、目的達成までの時間が長くあること。また、そのさま。「前途遼遠な計画」
[類語]お先真っ暗前途多難八方塞がり絶体絶命剣が峰九死危機一髪袋の鼠抜き差しならないのっぴきならないにっちもさっちも進退維谷これきわまる動きが取れない行き詰まる切羽詰まる挫折頓挫蹉跌立ち往生壁に突き当たる暗礁に乗り上げるけちがつく行き悩む

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精選版 日本国語大辞典 「前途遼遠」の意味・読み・例文・類語

ぜんと‐りょうえん‥レウヱン【前途遼遠】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) これから先の道のりが遠いこと。また、これから先の時間が長くあること。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「前途遼遠だに由て、其中またどんな変が起らうも知れませぬ」(出典:大策士(1897)〈福地桜痴〉九)

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四字熟語を知る辞典 「前途遼遠」の解説

前途遼遠

行く先、めざすところが、なおはるかに遠いこと。目的を達するまでには、まだまだほど遠い状態にあることを表す。

[活用] ―な・―だ。

[使用例] 書物厚味ばかりを苦にするように眺めた。すると前途遼遠という気が[夏目漱石明暗|1916]

[使用例] 前途遼遠……道遠しです。とても。私のような頭脳ではついていけそうにありませんや[丹羽文雄庖丁|1954]

[解説] 「遼遠」は時間的にも距離的にもはるかに隔たって遠いこと。

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