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略称ICRP。放射線防護の基本原則を適宜勧告するための国際的組織。1928年第2回国際放射線医学会議において国際X線およびラジウム防護委員会(IXRPC)として設立され、1950年に現在の名称と組織形態に改められた。この委員会から発表される線量限度などについての諸勧告は、日本をはじめ各国で放射線防護の関係法令に採用されてきた。
委員会は、主委員会といくつかの専門委員会からなり、世界の国々から選出された放射線関連の専門家たちによって構成されている。メンバーの分野は放射線医学、放射線防護学、物理学、生物学など広い領域にわたっている。創設以来、委員会は放射線防護に関する勧告書や報告書を刊行しており、1958年の勧告書からは連続したPublication 番号が付与されている。1977年の主勧告はPublication 26、1990年勧告はPublication 60となっており、2007年勧告は Publication 103として刊行されている。
[井澤庄治]
略称ICRP。1928年国際放射線学会議(ICR)で創設されて以来活動を続け,放射線防護,放射線安全の方策の基本原則を検討し,その結果を勧告,報告として公表している。そのおもなものとしては,原子力,放射線の広範囲にわたる利用から,人間およびその環境の安全を確保するための基本原則である線量制限体系(正当化,最適化,線量制限)と,その数値的基準(作業者および一般公衆に対する線量当量限度)がある。ICRPによって勧告された基本原則は,日本をはじめ多くの国々,あるいは原子力・放射線利用施設などで,放射線防護基準や方策を作成する際に参考にされている。ICRPは,主委員会と四つの専門委員会--(1)放射線影響,(2)体内被曝,(3)医療における放射線防護,(4)主委員会勧告の適用--および課題グループから成り立っている。委員は,国籍によってではなく,放射線医学,放射線防護,物理学,保健物理学,生物学,遺伝学,生物化学,生物物理学の各専門分野から,適切な均衡を考慮して選出されている。
執筆者:草間 朋子
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(渥美好司 朝日新聞記者 / 2008年)
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