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複占 ふくせん duopoly

翻訳|duopoly

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

複占
ふくせん
duopoly

寡占のうちで最も単純な場合で,2人の売手が同質の商品を供給する市場形態。複占市場の企業行動については代表的なものとして3つの理論がある。 (1) 各複占企業は相手の産出量を与えられたものとみて,自己の産出量を利潤が最大になるように調節するときに,ある均衡点に到達するという A.A.クールノの複占理論 (クールノ的複占) 。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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世界大百科事典 第2版の解説

ふくせん【複占 duopoly】

ある財の売手の数が複数ではあるが少数である寡占のうち,売手の数が2である場合をとくに複占または売手(供給)複占という。売手の数が2であって3以上でないことは,経済的にはとくに意味をもたない。しかし寡占のうち最も単純なケースである複占は,寡占のもつ問題を最も鋭角的に表すケースとして寡占理論の中心をなす。売手の数が1である独占や,売手の数が無数にある完全競争の場合と異なって,寡占の場合には自己の戦略の変更は他の売手の経営環境に影響を与え,その戦略の変更を誘発する。

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大辞林 第三版の解説

ふくせん【複占】

寡占かせん状態のうち、供給者または需要者の数が二である場合。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

複占
ふくせん
duopoly

市場に同じ商品を供給しながら相互に競争している企業が限られた少数である寡占のうち、供給者が2人だけの場合をとくに複占という。完全競争の場合には供給者が多数存在するし、独占の場合には供給者が1人しか存在しないので、いずれの場合にも一企業の行動は他企業に影響しない。ところが複占あるいは寡占の場合には、供給者が少数なので供給者相互の行動が影響しあい、競争がきわめて激しくなる傾向がある。とくに複占の場合には、このような特徴がもっとも鋭角的に現れることが多い。
 複占理論には、二つの企業がどのような行動をとるのかという行動仮説に従って種々の理論が存在する。複占理論を最初に展開したA・A・クールノーは、相手企業の生産量は変化しないとみなして、複占企業は自らの利潤が最大になるように生産量を決定するとする行動仮説を用いた。H・フォン・シュタッケルベルクは、複占企業は先導者と追随者からなり、両者の関係で均衡が安定となったり不安定(双方が先導者の場合)となったりすることを示した。複占理論にはこのほか、J・L・F・ベルトラン、A・L・ボーリー、F・Y・エッジワース、H・ホテリングなど多数のモデルが存在する。[畑中康一]

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世界大百科事典内の複占の言及

【寡占】より

…ここでも,ゲーム理論を使って簡単な例を説明することで,寡占の本質的問題点を明らかにしよう。
[戦略の選択とライバル行動の予測]
 いま二つの企業(A,B)がある商品の市場を分け合っている状態を考える(このように売手の数が二つである寡占をとくに〈複占polipoly〉と呼ぶ)。それぞれの売手が高価格と低価格という二つの戦略(行動)のどちらかだけを選べるとすると,市場の状態はA,Bそれぞれがどの価格をつけるかで,四つのケースに分けることができる。…

【競争】より

…また両者とも単一の企業である場合を双方独占という。つぎに,多数の需要者に対して数個ないし十数個の企業が相互間に無視できない経済的影響を及ぼしあって競争しているケースが典型的な寡占であり,企業数が2の寡占をとくに複占という。寡占市場は,そこで取引される生産物が同質とみなされるかあるいは製品分化があるかにしたがって,競争の内容は大いに異なったものになる。…

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