(読み)カチ

  • ▽褐
  • かちん
  • かつ
  • 漢字項目

デジタル大辞泉の解説

濃い藍色(あいいろ)。かちいろ。かつ。かちん。
襲(かさね)の色目の名。表裏ともに萌葱(もえぎ)色。
ウサギの毛で織った織物。兎褐(とかち)。
「錦の袋に入れたる一つと、―の袋に入れたる一つ」〈宇津保・俊蔭〉
《「かち」の音変化》「かち(褐)1」に同じ。
「―の直垂(ひたたれ)に小桜を黄に返したる鎧(よろひ)着て」〈保元・上〉
粗い毛で織った衣。
濃い藍色(あいいろ)。かち。
常用漢字] [音]カツ(漢) カチ(呉)
〈カツ〉
粗い毛で織った衣服。「褐寛博
黒ずんだ茶色。「褐色褐炭
〈カチ〉かち色。濃い藍色。「褐布(かちぬの)

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

濃い藍色。かちいろ。かつ。かちん。 -の直垂ひたたれ/平家 7かつ
「褐衣かちえ」の略。
かちの転
かち(褐)に同じ。
濃い紺色。かち。
目のあらい毛織物。粗服。
[句項目] 褐を釈く

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙
① あらい毛織物。かつ。〔史記‐劉敬伝〕
② 毛織りに似せた粗布。
※殿暦‐康和四年(1102)六月一日「各々皆着競馬装束、或又かちにさしぬき、着打懸
※宇津保(970‐999頃)祭の使「かちの衣たる男ども燈したり」
〘名〙 「かち(褐)」の変化した語。
※高野本平家(13C前)九「三位中将、その日の装束にはかちんに白う黄なる糸をもて、群千鳥繍うたる直垂に」
〘名〙
① =かち(褐)
源平盛衰記(14C前)一「一色長絹(ちゃうけん)の直垂を著る時は、褐(カツ)の布袴をきせ、一色に繍物(ぬひもの)の直垂を著(きる)時は、赤(あかき)袴をきせ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

二・二六事件

1936年2月 26~29日,東京で,国家改造を目指す陸軍青年将校が陸軍部隊を率いて反乱,クーデターを試みた事件。 26日早朝の蜂起後,27日東京に戒厳令がしかれたが,28日反乱部隊は「騒擾部隊」とさ...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

褐の関連情報