西東京(読み)にしとうきょう

精選版 日本国語大辞典 「西東京」の意味・読み・例文・類語

にし‐とうきょう ‥トウキャウ【西東京】

[1] 〘名〙 東京都西部、主として多摩地区をさす。
[2] 東京都中北部、武蔵野台地上にある地名。平成一三年(二〇〇一)、田無市保谷市が合併して成立した市。

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デジタル大辞泉 「西東京」の意味・読み・例文・類語

にしとうきょう〔にしトウキヤウ〕【西東京】

東京都中北部、武蔵野台地上にある市。住宅都市。平成13年(2001)、田無市と保谷市が合併して成立。

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改訂新版 世界大百科事典 「西東京」の意味・わかりやすい解説

西東京[市] (にしとうきょう)

東京都中部の市。2001年1月田無(たなし)市と保谷(ほうや)市が合体して成立した。人口19万6511(2010)。

西東京市西部の旧市。1967年市制。人口7万8165(2000)。武蔵野台地中央に位置するため水利に恵まれず,江戸時代に玉川上水から田無用水が分水されて畑作が可能となった。早くから青梅街道宿場町として開け所沢街道が交差することから農産物集散地として1・6の日に市が立つなど,明治まで武蔵野では府中に次いで栄えた。しかし中央本線が離れて開通したため大正末までは農村地帯の小中心地にとどまった。1927年に西武新宿線が町の中央を通って開通,都心と直結してから近郊住宅地として発展した。1923年に中島飛行機の工場が建設され,その後航空機,精密機械の大工場が相次いで進出した。第2次大戦後,これら軍需工場跡地にひばりが丘などの大住宅団地が建設され,人口増加が著しい。

西東京市東部の旧市。1967年市制。人口10万2720(2000)。東は練馬区,南は武蔵野市に接する。武蔵野台地上にあって水利に恵まれなかったが,千川(せんがわ)上水の完成により新田開発が進み,みごとな屋敷林農家が点在する散村地帯となった。大正期末まではおもに麦類,陸稲練馬ダイコンなどを産したが,昭和に入ると近郊農村の地の利を生かしてトマト,スイカ,サトイモなどの換金作物も導入された。1915年に武蔵野鉄道(現,西武池袋線),27年に西武新宿線が開通して,都心に直結したため,近郊住宅地化が進み,工場や学校も進出した。1950年代後半にひばりが丘団地などの大規模な住宅団地が建設され,60年代から70年代にかけて人口は急増した。1929年京都から勧請された東伏見稲荷神社がある。
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