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西行物語絵巻 さいぎょうものがたりえまき

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

西行物語絵巻
さいぎょうものがたりえまき

西行の生涯を描いた絵巻。 13世紀後半の作。紙本着色。もとは4,5巻であったと推定されるが,現在は2巻のみが伝わる。絵は土佐経隆筆と伝称されるが確証はなく,細密な線描と穏やかな色調画風には洗練された趣がある。そのほか海田采女 (うねめ) 相保筆の妥女本を基に,俵屋宗達が描いた絵巻も著名。

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デジタル大辞泉の解説

さいぎょうものがたりえまき〔サイギヤウものがたりヱまき〕【西行物語絵巻】

西行事跡逸話を描いた絵巻。伝土佐経隆筆の鎌倉中期の作。大和絵の一典型とされる。

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百科事典マイペディアの解説

西行物語絵巻【さいぎょうものがたりえまき】

鎌倉時代の絵巻。作者不明。西行の生涯,事跡を描いたもので,2巻のみ現存。風景の中に人物を小さく配し,西行の歌の情趣を表す。淡彩で,鋭い描線に特徴があり,名所絵の伝統を思わせる各地の自然や庶民生活がよく描かれている。
→関連項目俵屋宗達

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

西行物語絵巻
さいぎょうものがたりえまき

鎌倉時代中期(13世紀)の絵巻。作者不詳。徳川黎明会(れいめいかい)および万野(まんの)家に1巻ずつ所蔵。いずれも重要文化財。放浪の歌人西行の生涯の事跡や逸話を描いたもの。徳川本は、西行の前身佐藤義清(のりきよ)が出家の決心をするところから、嵯峨(さが)の奥で剃髪(ていはつ)出家するところなどを描き、万野本は、西行が旅の庵(いおり)で年の暮れに哀歌を詠むところ、桜の花を尋ねて吉野山に分け入る光景、続いて熊野に行く途中の情景などを描く。絵は細緻(さいち)な描線に淡い色彩を用いた端正な画風で、鎌倉時代の大和(やまと)絵の一典型をなす。[村重 寧]
『白畑よし編『新修日本絵巻物全集12 西行物語絵巻・当麻曼荼羅縁起』(1977・角川書店) ▽小松茂美編『日本絵巻大成26 西行物語絵巻』(1979・中央公論社)』

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