見付(静岡県)(読み)みつけ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「見付(静岡県)」の意味・わかりやすい解説

見付(静岡県)
みつけ

静岡県磐田市(いわたし)の一地区。磐田原台地南縁と今浦(いまのうら)低湿地に挟まれた地区。遠江(とおとうみ)の国府の所在地で、鎌倉時代以来、東海道宿駅として繁栄。南北朝時代には遠江守護今川範国(のりくに)が本拠地とした。江戸時代、東海道五十三次の宿場町として発展。東海道本線開通で一時衰退したが、東名高速道路浜松・磐田・袋井各インターチェンジの近接地として急速に工場が進出、住宅地化が著しい。見付北西の一の谷墳墓群は中世墳墓遺跡として注目を集めた。旧見付学校は明治につくられた洋風小学校校舎で、教育資料館となっている(国指定史跡)。また、矢奈比賣神社(やなひめじんじゃ)(見付天神社)の大祭で行われる裸祭は国の重要無形民俗文化財。

[川崎文昭]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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