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裸祭 はだかまつり

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

裸祭
はだかまつり

参加者が裸に近い姿で神輿をかついだり,もみ合ったり隊列を組んで練ったりするり。年越しの晩の行事や,小正月といった正月の祭りのほか,夏のの祭りや秋祭りなどでも行なわれる。正月の裸祭は物忌を終えた人々が新しい生命力を得て復活した姿を示すものであり,夏の裸祭は穢れを払うに起源をもつ。全国的に行なわれ,岩手県奥州市黒石寺(こくせきじ)蘇民祭,愛知県稲沢市尾張大国霊神社儺追神事(なおいしんじ。→裸祭),岡山県岡山市西大寺会陽,福岡県福岡市東区の筥崎宮玉取祭静岡県磐田市見付天神裸祭,京都府京都市賀茂御祖神社(下鴨神社)の夏越神事(なごししんじ)などが知られる。

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百科事典マイペディアの解説

裸祭【はだかまつり】

集団的な裸形の参加者を特色とする祭。正月の修正会(しゅしょうえ)や6月の夏越(なごし)の祓(はらい)などに行われるものが多い。愛知県尾張大国霊(おおくにたま)神社では旧1月13日に行われ,裸の男たちが儺負人(なおいにん)に厄を負わせようと争う。

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世界大百科事典 第2版の解説

はだかまつり【裸祭】

参加者が裸形になって行う祭り。裸は生まれたままの清浄無垢な姿とみられたから,神聖な行事を行ったり神と交渉するには最適のものとみられた。裸祭には,みそぎによって生まれ変わることをめざすものと,競技を行うことで年占を行うものが多い。有名な裸祭には,岩手県水沢市の黒石寺の蘇民祭(旧正月7日),愛知県稲沢市の尾張大国霊神社の儺追(なおい)神事(国府宮の裸祭,旧正月13日),岡山県西大寺の会陽(えよう)(旧正月14日),福岡県の筥崎(はこざき)宮の玉取祭(玉せせり,正月3日)などがある。

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世界大百科事典内の裸祭の言及

【西大寺】より

…しかし,戦国期に伽藍は2回炎上し,現在の本堂,三重塔,庫裏(くり),方丈,仁王門,牛王殿(ごおうでん),大師堂などの諸堂はいずれも近世の建物である。なお,天下の奇祭で有名な当寺の〈会陽(えよう)〉は,修正会が結願する旧正月14日の夜に行われる裸祭(はだかまつり)である。この夜,境内境外は吉井川で沐浴した数千の裸群と,万余の見物人であふれ,深夜に至って,院主が裸群に投じるシンギ(神木,牛王,宝木)をめぐって勇壮な争奪戦がくりひろげられる。…

【裸】より

…旧年から新年への移行を裸の禊や儀礼を通して演じているのである。参加者が裸になって行う各地の裸祭(はだかまつり)も,年や季節の交替期になされ,しかも禊や年占(としうら)を目的としているものがきわめて多い。夏季の裸祭は,穢れや厄災を払う性質のものが多いが,冬季や農耕開始前の祭りは弱まった生命力の回復をはかるとともに豊穣を祈願したり福運がもたらされるように競技や年占を行うものが多い。…

※「裸祭」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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