出典 内科学 第10版内科学 第10版について 情報
神経のなかでも主に視神経と
原因は不明ですが、血液中に水チャンネル(水の通り道)のひとつであるアクアポリン4という蛋白質の抗体が作られることにより、中枢神経を構成するアストロサイトという細胞が障害されて病気が起こると考えられています。
多発性硬化症が
しつこいシャックリや吐き気が病気の始まりのことがありますが、主な症状は視神経あるいは脊髄の炎症によって出現し、それらを繰り返す(いわゆる再発と
視神経炎は両眼に生じることも多く、症状が重い場合は失明することもあるので早期の治療が必要です。脊髄炎は横断性のタイプをとり、四肢、とくに両足に強い脱力や感覚障害を来し、回復しにくい場合があります。
主に視神経炎や脊髄炎を繰り返しますが、なかには脊髄炎のみや視神経炎のみを繰り返すこともあります。脊髄のMRIでは3脊椎体以上の長い病変が認められることが多く、血液中のアクアポリン4抗体が陽性であれば、診断は確定します。
視神経炎や脊髄炎が発症したり再発する時は、副腎皮質ステロイド薬を大量投与するパルス療法を行います。もしこれで治療反応が良くない場合は、
糸山 泰人
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報
片側または両側の視神経に重篤な障害が起こったのち、脊髄障害が連続して起こり、しかも急性に発症することが多い炎症性疾患。略称NMO。アルブットThomas Clifford Albutt(1836―1925)が初めて報告し、その後デビックEugène Devic(1858―1930)によって解析されたため、デビック病、デビック症候群ともよばれた。最初に視神経障害による急激な視力低下をきたすため視力を失うことも多い。続いて両下肢の脱力や感覚異常から麻痺(まひ)に移行し、さらに脊髄障害を伴って対麻痺もしくは四肢麻痺に至る。組織は壊死(えし)傾向を示すことが多い。発症年齢は20~50歳くらいで、とくに若年者に多い。
[編集部]
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