親身(読み)シンミ

デジタル大辞泉 「親身」の意味・読み・例文・類語

しん‐み【親身】

[名・形動]
血筋結婚などで近しくつながっている人。近い身内近親。「親身も及ばない世話をする」
肉親であるかのように、こまやかな心づかいをすること。また、そのさま。「親身忠告」「親身になって面倒をみる」
[類語](2親切厚意厚志厚情懇切懇篤こんとく手重い手厚い丁寧丁重ねんご慇懃いんぎん折り目正しい

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「親身」の意味・読み・例文・類語

しん‐み【親身】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 血統や結婚によってつながる人々。親族。みうち。
    1. [初出の実例]「いろであひしははやむかし、けふはしんみのめをとあひ」(出典:浄瑠璃・冥途の飛脚(1711頃)下)
    2. 「在って甲斐ないわたしは継母、あの子の親身(シンミ)はお前ばかり」(出典:歌舞伎・謎帯一寸徳兵衛(1811)中幕)
  3. ( 形動 ) 肉親のように真心のこもった心づかいをすること。また、そのさま。親切。
    1. [初出の実例]「わが身にかからぬ事なれば、しんみにかけてたづねまい」(出典:説経節・説経しんとく丸(1648)下)
    2. 「葉子はしんみに色々と病人の事を水夫長に聞きだした」(出典:或る女(1919)〈有島武郎〉前)

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