北海道や東北、北陸地方で江戸時代末期から1970年代ごろまで外出時に身にまとった、雪国の伝統防寒着。縦約170センチ、横約160センチの厚手の毛織物で、三角形に折りたたみ頭や肩から羽織る。洋装の普及でコートが代用され、現存する数量は少なくなっているとみられる。青森県や新潟県では、住民から寄贈を受けて観光資源化する動きがある。
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…一般にお高祖頭巾の名で知られ,大正時代まで女子の間で流行した。現在でもこの系統の頭巾は,防寒労働用として東北の婦人たちに,フロシキボッチ,サンカクボッチあるいは角巻(かくまき)の名で親しまれ愛用されている。もう一つ江戸期の被り物として重要なのは手ぬぐいかぶりである。…
※「角巻」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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