諦める(読み)アキラメル

デジタル大辞泉 「諦める」の意味・読み・例文・類語

あきら・める【諦める】

[動マ下一][文]あきら・む[マ下二]もう希望や見込みがないと思ってやめる。断念する。「助からぬものと―・めている」「どしゃ降りで、外出を―・めた」
[用法]あきらめる・おもいきる――「進学をあきらめる(思い切る)」「あの人のことはなかなかあきらめられない(思い切れない)」のような場合は、相通じて用いられる。◇「あきらめる」は「優勝はあきらめる」「あきらめてすごすご帰る」のように、望んでもかなわないことがわかって、望むのをやめる意。これらの場合、「思い切る」は用いない。◇「思い切る」は、「思い切って発言する」「思い切ったデザイン」のように、積極的に行う、覚悟して行うの意がある。また、名詞形「思い切り」の形で「四十代半ばで会社をやめるとは思い切りがいい」のようにも用いる。これらの場合に「あきらめる」は用いない。◇類似の語に「断念する」がある。「法案提出を断念する」のように、周囲の状況が悪くなったりして実行に移すのをやめる意で用いる。
[類語]ぎゃふんお手上げ思い切る断念観念往生諦念ていねん諦めギブアップくじける降参閉口辟易へきえき屈伏シャッポを脱ぐ途方に暮れる始末に負えない手に負えない手も足も出ないへこたれる参る

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「諦める」の意味・読み・例文・類語

あきら・める【諦】

  1. 〘 自動詞 マ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]あきら・む 〘 自動詞 マ行下二段活用 〙 仕方がないと思い切る。断念する。
    1. [初出の実例]「ぜひなき事とあきらめ給へ」(出典:浄瑠璃・蝉丸(1693頃)一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む