挫ける(読み)クジケル

デジタル大辞泉 「挫ける」の意味・読み・例文・類語

くじ・ける【挫ける】

[動カ下一][文]くじ・く[カ下二]
手足関節に無理な力が加わって、関節やその周りを痛める。捻挫ねんざする。「足が―・ける」
勢い意欲がそがれる。「気持ちが―・ける」
[類語](2へこたれるおじける参る屈する砕ける負けるめげるくずおれる気を落とす気が抜ける張り合いが抜ける力を落とす肩を落とすぎゃふんお手上げ諦める思い切る断念観念往生諦念ていねん諦めギブアップ降参閉口辟易へきえき屈伏シャッポを脱ぐ途方に暮れる始末に負えない手に負えない手も足も出ない

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精選版 日本国語大辞典 「挫ける」の意味・読み・例文・類語

くじ・ける【挫】

  1. 〘 自動詞 カ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]くじ・く 〘 自動詞 カ行下二段活用 〙
  2. 折れたり曲がったりして、きずがつく。
    1. [初出の実例]「今に於てまなあたり折(クシケ)匡し争ふは」(出典:史記呂后本紀延久五年点(1073))
  3. 関節などがねじれて痛くなる。捻挫(ねんざ)する。〔日葡辞書(1603‐04)〕
  4. 勢いや気力などが、弱ったり衰えたりする。気勢がそがれる。
    1. [初出の実例]「柱ともたれたる隣翁の心、たよたよとくじけて」(出典:俳諧・文化句帖‐補遺(1806‐11))
    2. 「味方の勢ひのくじける様なことを言やアがらア」(出典:滑稽本・七偏人(1857‐63)四)
  5. 取引相場で、値上がりする勢いが衰える。さがり気味になる。〔新聞語辞典(1933)〕

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