謀計(読み)ボウケイ

精選版 日本国語大辞典 「謀計」の意味・読み・例文・類語

ぼう‐けい【謀計】

  1. 〘 名詞 〙
  2. はかりごと。相手をだます計略。てだて。謀略。
    1. [初出の実例]「若有勇士。自能謀計、急為剪除者、即当重賞」(出典:続日本紀‐天平宝字八年(764)九月丙午)
    2. 「経宗・惟方の謀計はあらはれけるにや」(出典:平治物語(1220頃か)中)
    3. [その他の文献]〔呉越春秋‐勾践帰国外伝〕
  3. 江戸時代の犯罪の一つ。謀書謀判をはじめ、謀略をめぐらした犯罪の総称。特に、公儀幕府)に対して行なったものは「重き謀計」と称された。
    1. [初出の実例]「初箇条科人之文言謀計と書改、末之重き謀計は相除可申候」(出典:徳川禁令考‐後集・第四・巻三二・寛保二年(1742)二月二九日)

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普及版 字通 「謀計」の読み・字形・画数・意味

【謀計】ぼうけい

はかりごと。〔北史、崔浩伝〕、纖(せんけん)(しなやかで美しい)白皙(はくせき)、美人の如し。性にして、謀計に長じ、自ら張良に比す。謂(おも)へらく、己の稽古は之れにぎたりと。~因りて性のを修めんと欲す。

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