財産犯(読み)ざいさんはん

大辞林 第三版の解説

ざいさんはん【財産犯】

財物または財産上の利益を侵害する犯罪の総称。窃盗・詐欺・横領・背任・毀棄など。財産罪。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

財産犯
ざいさんはん

他人(国・公共団体を含む)の財産を侵害する罪であり、財産罪ともいう。個人法益に対する罪の一種ではあるが、財産に対する罪である点で、生命・身体・自由・名誉などの人格に対する罪と区別される。
 財産は、物権、債権、知的財産権に大別される。このうち、刑法上の財産犯では、物権と債権が、「財物」および「財産上の利益」として保護されているが、知的財産権については、特許法、商標法、著作権法等の知的財産法のなかに罰則規定を設けている(また、たとえば、漁業権は漁業法により、鉱業権は鉱業法によって保護されている)。
 刑法典は、財産犯として、第2編の第36章から第40章において、窃盗、強盗、詐欺、恐喝、横領、背任、盗品等に関する罪、毀棄(きき)及び隠匿の各罪を設けており、これらの罪の特別罪として、たとえば「盗犯ノ防止及処分ニ関スル法律」に常習特殊強窃盗罪(2条)、森林法に森林窃盗罪(197条、198条)、会社法上の特別背任罪(960条、961条、962条)などがある。[名和鐵郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

夏至

二十四節気の一つであるが,二至 (夏至,冬至) ,二分 (春分,秋分) の四季の中央におかれた中気。夏至は太陰太陽暦の5月中 (5月の後半) のことで,太陽の黄経が 90°に達した日 (太陽暦の6月 ...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android