に【荷】
〘名〙
③ 手数のかかる厄介なこと。負担になるもの。
※
婦系図(1907)〈泉鏡花〉前「一軒かけ離れて、彼処へ行くのは荷なんだけれども」
の【荷】
〘名〙 「に(荷)」の古い形か。
[補注]「書紀‐九・神功摂政前」に、
地名「荷持」に対して「
此をば能登利
(ノトリ)と云ふ」という訓注があり、「
万葉‐二三」の歌の「射等籠荷四間」が「万葉‐二四」の「伊良虞能嶋」と対比して「イラゴノシマ」とよまれるところから、「荷」を「の」といったことは確実であるが、語として用いられた確かな例は「荷前
(のさき)」しかない。
か【荷】
〘接尾〙
漢語の数詞に付けて、ひとりで肩にになえるだけの物の量を、単位として数えるのにいう語。にない。に。
※宇津保(970‐999頃)蔵開上「檜破子(ひわりご)五十か」
※太平記(14C後)二〇「堀溝をうめん為に、うめ草三万余荷(カ)を」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
か【荷】
[接尾]助数詞。数を表す漢語に付いて、一人が肩に担える物の量を単位として数えるのに用いる。「稲三荷」
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
荷 (ハス・ハチス)
学名:Nelumbo nucifera
植物。スイレン科の抽水性多年草,園芸植物,薬用植物
出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報