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魚鱗図冊 ぎょりんずさつYu-lin tu-ce; Yü-lin t`u-ts`ê

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

魚鱗図冊
ぎょりんずさつ
Yu-lin tu-ce; Yü-lin t`u-ts`ê

中国の宋代以後,租税を課するための土地台帳。土地関係の訴訟にも用いられた。その内容は,初めに一定区域の総図を載せ,それが一筆ごとに細かく区切られて魚鱗の形に似ているので,魚鱗図といった。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉の解説

ぎょりん‐ずさつ〔‐ヅサツ〕【魚×鱗図冊】

中国の代から代にかけて作られた土地台帳。主に徴税用に作成した。明の洪武(こうぶ)年間に完備されたものが有名。土地の図形が魚のうろこに似るところからこの名がある。魚鱗図。魚鱗冊。

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百科事典マイペディアの解説

魚鱗図冊【ぎょりんずさつ】

中国,宋代以降元・明の各朝で作成された絵図式の土地台帳。総図の絵が魚鱗に似るためこの名がある。租税決定の基準帳簿作成を意図したと考えられるが,同時に土地関係訴訟解決の資料となる。
→関連項目洪武帝

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世界大百科事典 第2版の解説

ぎょりんずさつ【魚鱗図冊 Yú lín tú cè】

中国の宋代以後,土地税徴収の基礎として作成された官簿で,土地台帳の一種であり,《流水魚鱗冊》とも呼ばれた。丈量(検地)の第一段階である自丈に際して作成される。坵(きゆう)(一筆の土地)ごとに,その形状,周囲の長さ,四至(東西南北の境界)を図示し,所在地,地種目,面積(税畝),税負担率,負担額,業戸(土地所有者)と佃戸(小作人)の氏名などを登録した。台帳のはじめに総図を載せたが,これが魚の鱗のようにみえるので,〈魚鱗図冊〉と呼ばれた。

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大辞林 第三版の解説

ぎょりんずさつ【魚鱗図冊】

中国で、宋代以降、課税の基礎にするため作成された一種の土地台帳。明代に全国的に拡大された。土地の図形が魚の鱗に似ているためこの名がある。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

魚鱗図冊
ぎょりんずさつ

中国、明(みん)・清(しん)時代の土地台帳。起源は宋(そう)代にある。揚子江(ようすこう)下流域の江南地方からしだいに華南や華北にも広まった。初めに一定区域(江南では(う))の総図を載せ、そこの一筆ごとの地片が魚の鱗(うろこ)に似ていることから魚鱗図とよんだ。次に一筆ごとの土地の形状、周囲の丈尺(じょうしゃく)、四至(しし)を図示し、その下に地番、所在地、面積、税額、所有者名などが記され、ときに佃戸(でんこ)(耕作者)名も記入された。この帳簿は主として租税徴収の基礎となったが、水利工事などの公共事業の労働力調達にも利用された。民間でも、土地関係の訴訟の証拠や小作料(佃租)徴収帳簿の作成にも使われた。なお、魚鱗清冊、魚鱗流水冊ともいわれ、丈量(じょうりょう)によって作成された。[川勝 守]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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世界大百科事典内の魚鱗図冊の言及

【洪武帝】より

… ところで洪武帝の独裁体制の最も重要な基礎となったのは農民支配の強化であった。その方法として彼は81年,全国一斉に魚鱗図冊(土地台帳)と賦役黄冊(ふえきこうさつ)(戸籍資産台帳)を作成させた。とくに賦役黄冊は人民各戸の土地所有額,労働人口の変動などを記録したもので,以後10年ごとに改編され,明一代を通じて租税・力役課税の基本資料となった。…

【土地台帳】より

…とくに均田法の行われた時代には,土地の給還をめぐって種々の文書が作られたことが知られている。しかし,土地の状況を全体的に記載した土地台帳というべきものとしては,魚鱗図冊をあげるべきであろう。魚鱗図冊は一定の区域を単位として作成され,はじめに総図をかかげて一筆ごとの区分を図示し,次に一筆ごとに土地の形や四周を示した図と,地番,所在地,地目,面積,税額,所有者,佃作地であれば佃戸(でんこ)の氏名などが記載される。…

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