コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

車人形 くるまにんぎょう

7件 の用語解説(車人形の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

車人形
くるまにんぎょう

台車を使用した特殊な操法による人形芝居。江戸末期から明治初年頃,文楽の人形遣いであった西川古柳によって創始され,東京都八王子付近に伝承されている。3人遣いの人形操法を簡略化し,1人の遣い手ですますために,ろくろ車を補助的に使用し,主として説経節に合せて演じられる。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

くるま‐にんぎょう〔‐ニンギヤウ〕【車人形】

特殊な操法(そうほう)の人形芝居で、三人遣いの人形を車仕掛けの箱に腰掛けて一人で操るもの。幕末ごろに西川古柳が創始。地は主に説経節東京都八王子市に現存。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

車人形【くるまにんぎょう】

地方的な人形劇。前後左右に動く車仕掛の腰掛にまたがって,文楽系の三人遣(づかい)の人形を一人で遣うように工夫したもの。幕末に西川古柳が発明したといわれ,現在は東京八王子付近に伝承されている。
→関連項目人形浄瑠璃八王子[市]

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

日本文化いろは事典の解説

車人形

車人形とは、人形遣いがロクロ車に腰をかけて、文楽人形と同等のものを一人で操れるように工夫した珍しい人形芝居です。人形遣いが、ロクロ車と呼ばれる台車に腰掛けて人形を遣うので車人形と呼ばれています。

出典|シナジーマーティング(株)
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版の解説

くるまにんぎょう【車人形】

東京都八王子市下恩方に行われている人形芝居。抱え型の一人遣い人形で,遣い手が轆轤(ろくろ)車と呼ばれる特殊な座車に腰をかけて人形を遣う。八王子市子安,奥多摩町川野などに伝わり,1973年までは埼玉県入間郡三芳(みよし)町竹間沢(ちくまざわ)でも行われていた。これらは素人の郷土芸能にすぎないが,下恩方のは職業的人形座である。 創案は加須(現,埼玉県飯能市内)に生まれた永岡柳吉(1824‐97)で,説経節の習得ののち,大坂で人形遣いを修業し,江戸に帰って江戸人形遣いの3代目西川伊三郎の門弟となり西川古柳と称し,大神(現,昭島市内)に住んで,碁盤人形ヒントに車人形を考案したと伝える。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

大辞林 第三版の解説

くるまにんぎょう【車人形】

一人遣いの操り人形。遣い手が移動用の車付きの箱に腰かけ、両手両足を用いて三人遣い人形を一人で操るように工夫したもの。現在、八王子市などに伝存する。本来は説経節を地に用いた。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

車人形
くるまにんぎょう

人形芝居の一種。人形遣いが轆轤(ろくろ)車とよばれる3輪の台車に腰をかけて1人で操るもの。幕末から明治にかけて、埼玉県飯能(はんのう)市阿須(あず)出身で大阪で人形遣いの修業をした西川古柳(こりゅう)(1824―97)が、三人遣いの人形を一人遣いで操れるよう改良・創案した。東京、神奈川、千葉、埼玉、山梨などに約10か所の故地があるが、現在は東京都八王子市下恩方(しもおんがた)町の西川古柳座(4代目古柳)が職能人形座として存在するほか、同市子安(こやす)町、東京都西多摩郡奥多摩町川野、埼玉県入間(いるま)郡三芳(みよし)町竹間沢(ちくまざわ)に遺存している。伴奏は説経節(せっきょうぶし)であるが、説経節の衰退に伴い、西川古柳座では義太夫節(ぎだゆうぶし)に切り換えている。黒衣を着た人形遣いは、轆轤車(自由自在な動きがとれる)にまたがり、右手で人形の右手を、左手で人形の首(かしら)と左手を、足で人形の脚(あし)を遣う。人形の左手は弓形状につくられた弓手(ゆんで)で、首の心串(ぐし)に十字に添えて保つが、その腕や指の屈折は弓手の紐(ひも)で人形遣いの右手で操る。人形の脚が床に着くので多くの人形芝居に用いられるような手摺(てすり)は不要で、平舞台で上演できる。[西角井正大]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内の車人形の言及

【人形浄瑠璃】より

…また体内に細工した糸を引いて男人形,鬼神,観世音と手品のように変化させる手妻人形もあり,元禄期(1688‐1704)にはその名手に山本飛驒掾がいた。一人遣いの形式は,文楽のつめ人形や東京八王子の車人形,乙女文楽に残っているが,手妻人形の背後から手を差し込み引き糸で首を動かす方法は,やがて三人遣いに発展した。 今日の文楽のような三人遣いは元禄期の江戸孫四郎座にもあったが,本格的に活用されたのは1734年(享保19)の《蘆屋道満大内鑑(あしやどうまんおおうちかがみ)》の与勘平・野干平の人形からである。…

※「車人形」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

車人形の関連キーワード東京都八王子市上野町東京都八王子市大塚東京都八王子市大横町東京都八王子市上恩方町東京都八王子市下恩方町東京都八王子市下柚木東京都八王子市館町東京都八王子市別所東京都八王子市元八王子町東京都八王子市鑓水

車人形の関連情報