軽佻(読み)ケイチョウ

デジタル大辞泉 「軽佻」の意味・読み・例文・類語

けい‐ちょう〔‐テウ〕【軽×佻】

[名・形動]《「佻」も、かるいの意》落ち着きがなく、言動が軽はずみなこと。また、そのさま。軽薄。
「成程江戸っ子の―な風を、よく、あらわしてる」〈漱石坊っちゃん
[類語]軽薄浅はか浮薄単純浅浅浅浅しい馬鹿愚か愚かしい馬鹿らしい馬鹿馬鹿しい阿呆らしい下らない愚劣無思慮ぶしりょ無考え浅薄せんぱく軽はずみ軽率

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精選版 日本国語大辞典 「軽佻」の意味・読み・例文・類語

けい‐ちょう‥テウ【軽佻】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) 落ちつきがなく、物事をよく考えないで行なったり話したりすること。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「但し市井軽佻(ケイテウ)の徒は、遊賞のことは、何も同じことと思ふべけれども」(出典随筆・孔雀楼筆記(1768)二)
    2. [その他の文献]〔春秋左伝‐襄公二六年〕

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普及版 字通 「軽佻」の読み・字形・画数・意味

【軽佻】けいちよう(てう)

軽はずみ。軽薄。〔尉繚子治本〕民相ひ輕佻せば、則ち欲心興り、爭奪の患らん。~民一たび禁を犯し、拘するに刑を以て治む。烏(なん)ぞ以て人の上(かみ)と爲さんや。

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